第7章
第7章
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私達が扉の外へと出るとそこは見たこともない、酒場のような場所だった。
『ここどこ?』
私がそう言うと、いすに座っていた男の人がびっくりしたように私達を見た。
男の人「あぁーー!!サンディ!!」
サンディ「げぇー。いきなり?」
男の人「今までどこに行ってたんですか!」
サンディ「どこだっていいじゃん。」
男の人「良くないですよ!クエストのメモはサンディが持ってるじゃないですか!」
サンディ「そっち!?アタシを心配してじゃなくて!?」
私達がそのやりとりをぽかんとして見つめていると、男の人が私達に気付いた。
男の人「それよりサンディ、この方達は?」
サンディ「あぁ、この人達は…」
***
話によると、ここはセントシュタイン城という城の城下町の宿屋でこの人がナインという人らしい。
天使界で色々あったらしく今では天使のシンボルでもある、羽や天使のわっかもなくなってしまったとのこと。
ナイン「あなたが光の神様なのですか。」
サンディ「何、あんた知ってるワケ?」
ナイン「詳しくは知りませんが、度々師匠から聞いていました。」
アレフ「師匠がいるのか。」
ナイン「はい。僕はまだ見習い天使でしたから。」
リュカ「そういえば、君達は何で喧嘩したの?」
リュカ、なんて直球な!
サンディ「ナインが病気で弱ってるおじいさんを助けないのが原因。」
レント「はぁ?ナイン、お前かりにも元天使なんだろ?そこは快く助けてやれよ。」
ナイン「サンディ!誤解を招く言い方はやめて下さい。」
え?違うの?
サンディ「何よ、あれ着るだけじゃん。」
ナイン「僕は絶対に着ません。というか着れません。」
『あれって?』