第7章
第7章
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ラーミア「…なるほど。それで自分の仕事をほったらかしてまでわざわざ違う世界まで来ていたということですね。」
サンディ「やだなぁ。ほったらかすなんて人聞きの悪い。天の箱舟ちゃんが勝手に壊れただけだっつの。」
あんたは今時のJKか!!
サンディ「しかもミキ?だっけ。あんたらの旅も変わってるね。光の神?勇者?超ウケー!!」
ソロ「どこでウケたんだ」
ラーミア「天の箱舟もそうですが、その元天使というのも気になりますね…。」
リュカ「もしかしたらその人が次の勇者なんじゃない?」
次の勇者…?
サンディ「はぁ?勇者?ナインが?あんなことで怒るような心の狭い奴が勇者なわけないじゃん。」
どうやらサンディはそうとうナインのことで怒っているようだ。
ラーミア「あなた達の間で何があったのかは知りませんが、一度その世界に行ってみましょう。」
エイト「リュカの言う通り、その人が勇者かもしれないしね。」
アレフ「それに次に行くとこが分からなかったし、丁度よかったな。」
サンディ「ちょっと。何勝手に決めてんの。」
ラーミア「それじゃあサンディ。後は頼みましたよ。」
サンディ「は!?」
『え?ラーミアさん、どこか行くんですか?』
ラーミア「はい。少し力を使いすぎたようなので、一旦元の世界に帰らせていただきます。あとはサンディについて行って下さい。…では。」
サンディ「ちょっ!!ではって!!ラーミア様!」
そんなサンディの叫びも虚しく、ラーミアさんは光の中へと消えて行った。
ローレ「以外と強引だなラーミアって。」
サンディ「しゃーない。まぁアタシもいつまでもこの世界にいるわけにはいかないしね。…てわけでスイッチ、オンヌッ!!!」
どこにスイッチがあったのかサンディがそう言った途端、私達の目の前に光り輝く扉が現れた。
『うわぁ…すごい。何これ?』
サンディ「旅の扉っつーやつでこっからナインのとこへ行けるってワケ。」
レント「だったらさっさと行こうぜ!」
サンディ「いちいち言わなくても分かってるし。」
そして扉が開いた――