第1章
第1章
その出来事はいつもと全く変わらない学校からの帰り道で起きた。
『ふぅ…。今日も疲れたなー。まったく、先生ってば日直だからってあんなに大量のプリントを…』
なんてことをブツブツ言っていたら、見慣れた自宅が目に入る。
しかし見慣れた風景の中に、見慣れないものが一つ。
『…ん?なんだあの鳥。見たことないけど綺麗な鳥だなぁ。』
淡い紫色をした鳥が家の木に止まっている。
少し光って見えるのは気のせいだろうか。
家へと動かす足が、自然と速くなるのが分かった。
パアアァァァ…!!
すると突然強い光を放ち出した一羽の鳥。
『え、ちょ、待って。これ気のせいじゃないよ!完全に光ってる!…って眩しっ!』
この鳥との出会いがミキの運命を大きく変えることになるのだった。