第6章

第6章







***




私達はその村の近くでテントを張って、今日はそこで休むことにした。




男の人はソロというらしく、伝説の勇者でもあるという。



エイト「伝説の勇者…」


『ソロさんの…』


ソロ「ソロでいい。」


『…ソロの言う伝説の勇者は私達が探してる皆みたいな勇者とは別なんですか、ラーミアさん。』


ラーミア「伝説の勇者というのはおそらく天空の勇者の事をいうのでしょう。ソロは天空人の血を受け継いでいる…。」


エイト「だったら特別な力があるってことだよね?」


『じゃあ私達の探してる勇者ともいえる…ってことですよね。』





『でも…それだとまた勇者勇者って騒いで、ソロを苦しめることになってしまうんじゃ…』




それは皆も思っていたらしく、黙り込み、少し重たい空気が流れる。










その沈黙を破ったのはアレフだった。




アレフ「あー。もう短時間で色々ありすぎて疲れたな。今日はもう休まない?」


レント「お前という奴は…」


アレフ「え?何?」



アレフは気を遣って場を和ませようとしたのだろう。


そのおかげでさっきまでの重たい空気が少し軽くなった気がした。



リュカ「確かに疲れたね。アレフの言う通り今日はもう寝よう。」


ラーミア「それがいいでしょう。私は一度元の世界へ戻ります。」



ラーミアさんはそう言うと翼を広げ、空へと飛んで行った。




そして私達はそれぞれのテントへと入った。






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