第4章
第4章
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『…と、いうわけなんです。』
私達は一度村の外へ出て、この夢に出て来た人に今までのことをざっと説明した。
若者「なるほどね。それで僕がその勇者なのではないかと。」
『はい。』
若者「でも僕は別に特別な力なんていうものは持っていないし、正直自分が勇者だなんて思えないな…。」
エイト「最初言われた時は僕もそう思ったよ。だけど何かしら力がないと、こんな風に夢に出て来たりしないでしょ。」
若者「まぁ確かに一度も会ったことがない僕が君の夢に出るなんて不思議だよね。」
『無理強いはしません。よかったらでいいんですが、私達と一緒に旅をしてくれませんか?』
若者「…分かった。君達と一緒に旅をする。だけどまず目の前にある問題から片付けてもいいかな?」
『勿論です!ありがとうございます!』
よかった…。
ローレ「で?その問題っていうのは?」
若者「ああ、さっきいた村がある魔物に作物をどんどん盗まれてるらしくてね。その魔物を退治してくれって言われたんだよ。」
レント「そういえば村人がそんなこと言ってたな。」
『だったら私達もその魔物退治、お手伝いします!』
ローレ「…」
アレフ「ローレ、嫌そうな顔するんじゃありません。」