第4章
第4章
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アレフ「ず、随分寂れた村だな…。」
もともと静かそうな村っぽいけど、少し様子が変だ。
するとエイトがそこにいた村人に話し掛けた。
エイト「あの…ここは?」
村人A「ここはカボチ村だべ。前はもっと賑やかだったが、あの魔物が来てからというもの、オラ達が汗水流して作った野菜を盗んで行っただ。」
エイト「そうなんですか…。それは大変ですね。誰かその魔物を退治しないんですか?」
村人A「確か港町のポートセルミで出会ったとかいう若者が退治するとかしないとか…。」
エイト「その話、詳しく聞かせてくれませんか?」
村人A「詳しくはこの村の一番奥の家に行ったらいいだ。まだその若者がいるはずだべ。」
エイト「ありがとうございます。さっそく行ってみます。」
***
村人B「じゃあこれは前金だべ。よろしく頼むだよ。」
若者「分かりました。それでは行って来ます。」
ガチャッ
ドン!!!
『きゃっ』 「うわ!?」
いたた…
若者「ごめんね、大丈夫?」
『は、はい。すいません。』
若者「いやいいよ。それじゃ。」
俯いてた顔を上げると、何だか見たことあるような人物。
誰だったっけ。
紫のターバン…杖…
…って
『ああぁーー!!』
若者「え!?ど、どうしたの?」
間違いない!
あの夢に出て来た男の人だ!
レント「おいミキ、入り口で何やってんだよ。」
ローレ「ん?誰コイツ。」
『皆、この人だよ!夢に出て来たの!』
アレフ「え!?」
エイト「ホントだ。さっき言ってた特徴と一致してる。」
若者「えっと…」
レント「ここ、一応人ん家だし外で話した方がよくねーか?」
確かに、中にいる人達が怪訝そうに私達を見ている。
若者「何か会話の内容的に僕に用事があるみたいだね。とりあえず外出ようか。」
エイト「そうしようか。ミキ、行こう。」
『うん。』