第3章
第3章
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ラーミア「…と、いうわけなんです。」
『なるほど。』
あの後なんとかラーミアさんがエイトを宥め、ローレさんのことを説明してくれた。
話によると、ローレさんも特別な力を持つ、例の勇者なんだとか。
そこで私達の所に連れて来ようとした途中、私の時みたいに落っことしちゃったらしい。
『分かったよ…。結論が出た。』
アレフ「今のでもう出たのか!?凄いなミキ。」
『結論は……
ラーミアさんに乗るときは必ず専用のベルトを付けるっていうことだよ』
ローレ「いや、ズレまくってるから。それもあながち間違いではないが。」
レント「もうお前ら黙っとけ。で、ラーミア。コイツら二人、本当にその勇者なんだよな?」
ラーミア「ええ。間違いありません。二人とも、いえ三人とも同じ血が通っています。」
エイト「三人?あと一人は誰?」
ラーミア「レント、あなたはこの二人の先祖です。」
え!?先祖!?
『そ、そういえばどことなく雰囲気が似てる気が…』
アレフ「あ、僕この兜取って金のサークレットしたらもっと似てるかも!」
アレフがごそごそと兜を取ってどこから出したのか、金のサークレットを付けた。
ローレ「金髪だったんだ」
ホントだ!
兜かぶってたから気付かなかった。
エイト「うわ…そっくり」
レント「キモチワル」
アレフ「おい!キモチワルって何だよ。失礼じゃないか!」
ラーミア「つまりこの二人もレントの強い勇気を受け継いだ勇者なのです。それがロトの血を引く者…。」
エイト「(ボソッ)強い勇気てww“ゆうき100ばい"読んだだけでは…w」
レント「黙れ(怒)」
ロトの血を引く者…?
あれは確か夢でもルイネロさんとこでも聞いたぞ!!
『キタ━(゚∀゚)━!!!』
ローレ「ど、どうしたんだ?」
あ、やば。つい嬉しくて心の叫びが表に出てしまった…!
『い、いやただ夢に出てきたのと同じだったから単なる偶然じゃなかったんだなって思って。あたしも何かみんなみたいに特別な力とかあるのかなって考えたらつい嬉しくて…。///』
私は恥ずかしいのと嬉しいのがごっちゃになって少しはにかみながら言った。
男共(か、可愛い…。)
あ、あれ?
みんな固まってるよ!?
そんなに驚いたの!?
『おーい。みんなー?』
男共(ハッ!)
アレフ「と、とりあえずよろしく。」
ローレ「あ、あぁそうだ。俺も一応よろしくな。」
『え…、よろしくって…。もしかして一緒に旅をしてくれるの?』
アレフ「当たり前だよ。このままじゃ竜王が強くなる一方でどうしようもないし、第一にミキのこと気に入ったしね。」
気に入った…!?
うん、ここはあえてスルーしよう。
ローレ「俺もラーミアとかいう鳥に落とs…連れて来られたし、やるしかないだろ。それに何かミキってほっとけないしな。」
ほっとけない?
確かゼシカにも言われたような…。
そんなに頼りないんだろーか私は。
『ありがとう。こちらこそよろしくね!』
ローレ「分かったからその眩しい笑顔はやめてくれ」
『え。私…また無意識にテカってた…?』
レント「だからその意味違うって。」
エイト「あーあ。疲れた。今日はもう宿屋に休んで次行く所は明日決めよう。それかミキの夢に期待しよう。」
アレフ「そうだね。じゃあもう一度城に戻ろう。」
こうして新しい仲間が増えたのでした。