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第26章




不思議に思う点がたくさん浮かんできたと思ったら、




バタンッ



『えっ?!ちょ、二人とも大丈夫?!』



なんとさっきまで睨み合っていたエイトとナインが倒れたのだ。
慌てて近寄ろうにもアルスとソロが抱きついて……ってあれ?



『寝てる…?』



いつの間にかアルスとソロまでスースーと小さな寝息を立てながら眠りに落ちていた。
相変わらず体が熱いけど…。


とりあえず緩やかになった二人の腕を離し、エイトとナインに駆け寄る。



『二人とも寝てる…』



ハッとしてある方向を見ると、



レック「…Zzz……」



うん、これはなんか予想付いてた!

テーブルに突っ伏して気持ち良さそうに眠るレックの姿を見て、ああ、いつも通りだな…と感じる。



とりあえず頬にクリームをつけたままいることもできないので、皆が寝ている隙に顔を洗ってくることにした。









***






『…上の階は全然人いないな…』



まぁ当たり前か。

賑やかなロビーを離れ、顔を洗うために今日一日休ませてもらっていた部屋の水道へ向かう。

下とは違い、人気がなく静かで暗いこの部屋は少し不気味だった。
なぜこの部屋に入った途端妙な寒気がしたのか分からなかったが、多分それが原因だろう。


手で水をすくい、パシャリと顔にかける。
ひんやりして、寒気が少し増したようだった。


近くに置いてあるタオルで顔を拭き終わり、戻ろうと振り返った瞬間ーーー





ドカッ



『うッ…!』




突然誰かに頭を強い力で殴られ、呻きながらうずくまる。



『だ……れ、…?』




ぼやける視界のまま上を見上げると、何か黒い大きな影がゆらりと動いた。


部屋も暗くて余計見えにくいので誰なのか分からない。


必死に立ち上がろうとするが、力はどんどんとなくなっていくばかりで助けを呼ぶ声すら発せない。




そして、とうとう私はそこで、意識を手放してしまった……




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