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第26章




屋上から降りて一階の大広間へと戻ると、そこには既に席についている皆の姿があった。

ほとんど準備は整っているみたい。
お城の人も席について楽しそうに話している。




アルス「あっミキとリュカ!」


レント「おっせーぞお前ら!」


レック「急にいなくなったと思ったらミキと一緒だったんだな。」


リュカ「うん、迎えに行ってたんだ。」


『遅れてごめんね。それとお疲れ様。』



そう言いながら私とリュカも席につく。
目の前のテーブルには美味しそうなご馳走やお酒がたくさん置いてあった。
すごく良い香りがする…。



エイト「あれ?ミキ、その格好どうしたの?」


『あ、これね、ドリスちゃんっていう子がコーディネートしてくれたんだ。ここのお姫様の。』


アルス「へぇーすごく似合ってるよミキ!」



皆が口々にこの格好を褒めてくれ、照れくさいながらも少し嬉しかった。
ドリスちゃんにもっと感謝しなきゃ…。



アレフ「ねぇ早く食べようよー」


ローレ「お前もう食ってんじゃん



食べようと促すアレフを見れば、既に目の前に置かれている肉料理を頬張っていた。
は、早いな…。



ナイン「少しは我慢というものができないんですか貴方は。」


アレフ「いやいやいや!ふぉれでもふぇっふぉうふぁまんしたほうだって!」


エイト「何を言ってるのかさっぱり分からないよ。


『”これでも結構我慢した方だって”、かな?』


アレフ「ふぉうふぉう!ふぁふがミキ!
これも僕とミキの愛の力のおかげだね!


ソロ「何でそのセリフの時だけ都合良く飲み込んでんだよ。



相変わらずのこのノリに思わず笑みがこぼれる。
こんな皆だからもっと一緒にいたいって思えるんだろうな…。


すると一人の兵士がリュカに近付き、小声で話しかけた。



*「…リュカ様、オジロン王がお呼びでございます。」


リュカ「…あぁ。分かった。」


アルス「あれ?リュカどこか行くの?」


リュカ「うん、ちょっとね。すぐ戻るよ。」



そういうとリュカは兵士と一緒に離れて行った。

王様のとこか…。
やっぱ即位式みたいなものなのかな…。

でもリュカだって皆と旅をして行きたいって言ってたし、大丈夫だよね…?







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