第2章
第2章
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私達は急いでご飯を食べ、外で待っているラーミアさんの所へ行った。
『ラーミアさん、聞いて下さい!私、次に行く所が分かったかもしれない!昨日夢で声がして、場所はアレフガルドだって聞こえたんです。』
ラーミア「まぁ…アレフガルドですか?」
レント「知ってんのか?」
ラーミア「ええ。次に会う人物はきっとレントと深い関わりのある人物でしょう。」
エイト「レントと?じゃあこの世界ってこと?」
ラーミア「この世界とも言えますし、ある意味異世界とも言えます。」
レント「どっちだよ」
『ねぇラーミアさん。そのアレフガルドっていう場所にはどうやって行くの?』
ラーミア「それには心配及びません。私がその世界へ連れて行きます。さぁ、私の背中に乗って下さい。」
『…』
エイト「ミキ、乗らないの?」
『い、いや乗るには乗るんだけどまた落ちたらって考えちゃうと…』
ラーミア「今回は大丈夫です。この世界に近い所なのでさほど力は使いません。」
うん、分かってはいるんだけど。
やっぱりちょっと怖いな。
「「ほら、掴まって。」」
重なる二つの声に、顔を上げて見ると、目の前には二つの手が差し出されていた。
『え、えっと…』
私が戸惑ってる内にまた二人の口喧嘩が始まった。
心なしか、火花も見える。
レント「おい。エイトお前のその手邪魔。」
エイト「レントこそ邪魔だよ。どけてくれない?」
これじゃ昨日みたいになっちゃうよ!
そう思った私は、同時に二人の手を借りてラーミアさんの背中に乗った。
これなら公平だよね。
…と思ったら大間違いだった。
エイト「ミキ、怖くない?もっと僕にくっついてもいいよ?」
レント「ミキ、エイトみたいにナヨってる奴より俺の方が安心するよな?こっち寄っていいぞ。」
…はぁ。
何なんだこの二人は。
一体何が原因でこんな争ってんですか(←あなたです)
そんなやりとりをしていると、あの眩しい光がまた私達を覆った。