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第23章






アレフ「はいそこまでーーっ!!



『うわっ?!』



バーーンッと効果音が付きそうなくらい勢いよく現れたアレフ。

だけかと思いきや、後ろからぞろぞろとローレやレントまでもが現れた。




アレフ「リュカ!!近すぎ近すぎ近すぎる!!」


ローレ「そうだぞ!ミキにそんな近付いて何するつもりだったんだよ!」


レント「俺は優しいからな、今なら許してやるから正直に言えリュカ!」



そう一気にまくし立てた三人はリュカをキッと睨んでいる。

突然のことにポカンとした表情で見つめる私とリュカ。


なんてカオスなんだ。




『さ、三人とも何でそんなぷりぷりしてるの?』


アレフ「ぷりぷりじゃないよ!ぷんすかだよ!!


うん、そんな大差ないかな!


ローレ「おいリュカ、そろそろ行かないと日が暮れるぜ。」


リュカ「あぁ、そうだね。じゃあそろそろ行こうか。」



そう言ってリュカが椅子から立ち上がった。
それを見て私も、



『さてと…』


レント「おいおいおいおい待て待て待て


『え、何?レント。』



ベッドから降りようとした私を即座に止めたレントに首を傾げる。
なぜ止める。


レント「お前はまだ寝てなくちゃダメだろーが」


アレフ「そうだよ!ミキはもう少し安静にしてなきゃダメだぞ。」


『えーっ何でよ!私もう元気だよ。私も行く!』


ローレ「バカ。お前は今日一日寝てろって言われただろ。また倒れたいのか?」



ローレに諭され、ぐっ…と黙ってしまう。
確かに今日一日は寝てなさいって言われたけどそれは大事を取って言ったようなものだし…。




『私だって皆と行きたいもん…』




こんなこと言ったら困らせることくらい分かっていたけど、何だかおいてけぼりを食うようで淋しかったのだ。








レント「お、俺はそんな言葉じゃだ、騙さ…さ…さ…れ…れ…るわ。


アレフ「ごめんミキ!!僕達が悪かった!!
共に行こう…!


ローレ「お、おい!」





何が効いたのか、二人がさっきまでの意見とは真逆のことを言ってくれた。
やった!これで私も行ける!


そう思っていたらリュカが小さく溜息をついた。




リュカ「…三人とも、先に下降りてて。」


アレフ「えーでもミキが」


リュカ「いいから。


アレフ「はい。




リュカの一瞬の威圧に押されたのか、アレフ達は大人しく階段を降りて行った。



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