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第22章
***
『……う、……ん…ここは…?』
サンチョ「よかった。ミキさん気がついたようですよ」
リュカ「あぁよかった……。」
アレフ「ミキ、大丈夫?」
気が付くと私は豪華な部屋で寝ていて、周りには心配そうに見つめる皆がいた。
あーもう…。
倒れたくないのにまた倒れちゃったんだ…。
シスター「まったく、そんな身体で旅をしてくるなんて…。聞けば山の上の村でも一度倒れたというし…。もしものことがあったらどうなさるおつもりだったのかしら」
う。
耳が痛いお言葉ですそれ。
サンチョ「そ、そんなにひどいのですか、シスター?」
シスター「ひどいもなにも…。かなりの疲労です。」
レック「疲労…。」
その言葉に皆が黙る。
シスター「とにかく、今日はここで大人しく休むことが先決でしょう。それじゃあ私はこれで。」
シスターが去って行ったと同時に、今度は一人の兵士が来た。
*「あのぅ…こんな時になんですが、リュカ様。王様がお呼びです。」
リュカ「あ、はい…。」
リュカは一度私に目を向けて、階段を降りて行った。
サンチョ「さぁさ皆さん。大勢いてもミキさんが休めませんから外へ行きましょう。」
パンパンとサンチョさんが手を叩き、皆を部屋の外へと促した。
アレフ「えぇー僕ミキを看病したい。」
エイト「はいはい。それは皆同じだから。」
ローレ「ほら行くぞ。」
アレフ「あぁ〜ミキ〜!」
『あ、あはは…』
ズルズルと引きずられていくアレフに手を振りながら皆を見送った。
『だ、大丈夫かなアレフ…』