第20章
第20章
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アルス「うわぁ…!僕達いつの間にかこんなに高い位置にまで登ってたんだね。」
出た所は、とても高い場所で一つの村のようになっていた。
*「こんにちは。ここは山の上の村、チゾットです。」
ソロ「へぇ、こんな山の上にも村があるんだな。」
*「あら?お連れの女の子の顔色が少し悪いようですが…」
そう言って女の人が私の顔を覗き込むようにして見た。
エイト「本当だ。ミキ、大丈夫?」
エイトが私に尋ねた。
エイトだけでなく他の皆も心配そうに見つめている。
また心配かけちゃう。
大丈夫、とは言えない状態だったが、私は皆に心配かけないように何とか言葉を言おうとした。
『大丈夫大丈夫。私はまだ…全…然…いけ…る…』
しかし次第に周りが歪んできて、
バタッ
ついには倒れてしまった。
レント「ミキ!」
リュカ「ミキちゃん!」
皆の呼ぶ声がする。
しかしその声も段々と遠のいて、私の意識はそこで途絶えた――。