第21章

第21章







洞窟に入って、結構な時間が経つ。


私は相変わらず疲れてるけど、まだ何とかいけるくらいだ。




すると一人の商人がいた。


この人もさっきの神父さんみたいに一人旅なのかな?





*「いやー偉い目にあった」


リュカ「何かあったんですか?」


*「おや、あなた達も旅人ですか。だったら一つ忠告しましょう。ここから先は行かない方がいいですよ。」




その言葉に私達は首を傾げる。


まぁでもせっかく忠告してくれたんだから、行く必要はn…




『…って皆ーっ!?


アレフ「どうかしたの?ミキ。」


『いや、いやいや。どうかしたの?じゃなくてさ、皆どこ行ってるの?そっちは今忠告受けた方向じゃん。』





私は、ついさっき忠告を受けた場所へ進んでいる皆を呼び止めた。




ナイン「そうですけど……どうかしたんですか?」




再び聞いてくるナイン。


いや、だからね?

どうかしたのか、じゃなくてね?




『普通行かないでしょ。そんな120%危険が待ち受けているような所。』



私がそう言うと、レントがフッと鼻で笑った。



レント「甘いなミキ。そういう所に限って大抵次の道があるんだよ。しかも行くなとは言ったけど、何があったかを言ってない。その辺りがまた怪しいぜ。」


『…そういうもん?』


レント「そういうもんそういうもん。第25回旅人王者決定戦で優勝した俺が言うんだから間違いねーって。」


エイト「何それ。」


アレフ「レントの時代にはそんなのがあるんだね。」


レント「いや、嘘だけど。」


レック「Σ嘘かよ!


レント「よっしゃ。さっそく行っ…うわぁあぁぁ…



全員「!?」





光が差し込む出口のような所へ向かうなり、雄叫びと共に姿を消したレント。




ローレ「消え…た?」


リュカ「いや、消えたというか…落ちた?」




リュカがその出口に近寄って下を見る。



どうやらそこはほとんど崖状態になっているようだ。



そうなると、何も知らないレントは普通に進んで落っこちるのは当たり前ということになる。




アルス「だ、大丈夫かなレント。」


ソロ「放送できません的な状態になってなけりゃいいけどな。」


アレフ「うぅ…っ。レント、今までありがとう。色々酷いことも言ったけど、後悔はしてないよ。」


レント「勝手に殺すな。そして後悔はしろ。」



崖の下から聞こえるレントの声。


よかった…。
無事だったんだ…。



エイト「なんだ、生きてたの?あー残念。」


レント「さりげなく酷いこと言うなよ!それに俺が死んだらアレフやローレも消えるぞ!」


アレフ「Σハッ…!そうだった!」


エイト「尚更残念だよ。


レント「それ以上言わないでくれ(泣)」






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -