第20章
第20章
***
翌朝。
レック「ふわぁ…よく寝たー!…ってあれ?皆どうしたんだよ、眠たそうな顔して。」
ナイン「夜中に色々あったんですよ。」
ソロ「お前はいいよな。呑気に熟睡してたんだから。」
レック「?」
ほんと…。
見事なくらい熟睡してたよね。
すると、あのお婆さんがやってきた。
*「よく眠れたようじゃな。もう朝じゃぞ。イッヒッヒ。」
レント「眠れてねーよ…。」
*「因みにこの笑い方はわしの癖じゃ。イーヒッヒッヒゴホッゲホッ…ッヒ。」
『だ、大丈夫ですか?』
アレフ「無理してイッヒッヒ言わなくても…。」
*「気をつけてゆきなされよ。イッヒッヒッヒ。」
そして私達はお婆さんにお礼を言って、また山登りを再開した。
***
少し進むと今度は開けた山道ではなく、洞窟の中へと続いていた。
入ってみると、さっきより坂道は緩やかになってはいるものの、この洞窟も複雑そうだ。
はぁ…グランバニアはまだ着かないのかなぁ?
昨日の疲れもあり、あまり眠れていないせいか、少しフラフラする。
頑張らなくちゃ!
いくら頼っていいとはいえ、それが甘えにならないように自分でできるところはなるべく自分の力でしよう。