第20章
第20章
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そして階段を下りた私達。
が。
『ね、ねぇ、ここちょっと怖くない…?』
辺りは薄暗く、じめじめとしている。
さらにはなーんか白っぽい"が"で"い"で"こ"で"つ"な物が見えるけど…
『気のせいだ。』
エイト「?何が?」
ソロ「あ、そこに骸こt…」
『気のせいだよソロ。』
エイト「あぁ…そういうことね。」
すると、奥から一人のお婆さんが出てきた。
*「イッヒッヒ。どうなされた旅の人。道に迷われたかの?」
ナイン「あ、いえ。道に迷った訳では…」
そう言いかけたナインを、隣にいたレントが肘でつついた。
レック「(コソッ)おいナイン。ここは道に迷ったふりしてちょっと休ませてもらおうぜ。」
ナイン「(コソッ)えぇっ!そんな嘘、僕言えませんよ。」
レント「(コソッ)あん?何だよこの真面目君が!だったら俺が言ってやるよ。あーそうそう。俺達道に迷っちゃって。」
*「それはおこまりじゃろ。今日はここに泊まってはどうじゃ?」
レント「おっマジで?いいの?じゃあ泊まらせてもらおうかな。」
アレフ「最初っからそういう魂胆だったくせして…」
*「ではゆっくり休みなされ。わしは上にいるからな。イッヒッヒッヒ。」
そう言うと、お婆さんは階段を上がって行った。
アルス「な、何かあのお婆さんちょっと怖いね。」
ローレ「何だよアルス。ビビりか?」
そうニヤニヤしながらアルスを見るローレ。
アルス「ち、違うよ!そういうローレこそ怖いんじゃないの?」
ローレ「なわけないだろバーカ。」
アルス「ムカつく〜…」
リュカ「はいはい。いいから今日はもう寝よう。皆疲れてるでしょ?」
うん。
凄く疲れた。
きつい山登りでの疲れもあるけど、何か別の疲れも感じる。
何なんだろう…。
まぁいいや。
とりあえず今日はもう休もう。
そうして私達はそれぞれ寝る体制へと入った。