第20章

第20章






***





そして階段を下りた私達。





が。







『ね、ねぇ、ここちょっと怖くない…?』




辺りは薄暗く、じめじめとしている。


さらにはなーんか白っぽい"が"で"い"で"こ"で"つ"な物が見えるけど…




気のせいだ。


エイト「?何が?」


ソロ「あ、そこに骸こt…」


気のせいだよソロ。


エイト「あぁ…そういうことね。」





すると、奥から一人のお婆さんが出てきた。






*「イッヒッヒ。どうなされた旅の人。道に迷われたかの?」


ナイン「あ、いえ。道に迷った訳では…」




そう言いかけたナインを、隣にいたレントが肘でつついた。




レック「(コソッ)おいナイン。ここは道に迷ったふりしてちょっと休ませてもらおうぜ。


ナイン「(コソッ)えぇっ!そんな嘘、僕言えませんよ。


レント「(コソッ)あん?何だよこの真面目君が!だったら俺が言ってやるよ。あーそうそう。俺達道に迷っちゃって。」


*「それはおこまりじゃろ。今日はここに泊まってはどうじゃ?」


レント「おっマジで?いいの?じゃあ泊まらせてもらおうかな。」


アレフ「最初っからそういう魂胆だったくせして…


*「ではゆっくり休みなされ。わしは上にいるからな。イッヒッヒッヒ。」





そう言うと、お婆さんは階段を上がって行った。




アルス「な、何かあのお婆さんちょっと怖いね。」


ローレ「何だよアルス。ビビりか?」



そうニヤニヤしながらアルスを見るローレ。



アルス「ち、違うよ!そういうローレこそ怖いんじゃないの?」


ローレ「なわけないだろバーカ。」


アルス「ムカつく〜…」


リュカ「はいはい。いいから今日はもう寝よう。皆疲れてるでしょ?」




うん。
凄く疲れた。


きつい山登りでの疲れもあるけど、何か別の疲れも感じる。



何なんだろう…。




まぁいいや。

とりあえず今日はもう休もう。




そうして私達はそれぞれ寝る体制へと入った。






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