第19章
第19章
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眩しい朝日と、
誰かが私を呼ぶ声がする。
レント「…キ…ミキ…」
『ん…』
レント「おいミキ、起きろ」
『…ミーティア姫…』
レント「は?俺ミーティアじゃねーし。」
『んー…?お母さん?』
レント「Σいや違ぇって!!俺だよ、レント!」
レント…?
んー…まだ眠い…。
何でだろ…。
ミーティア姫とお話したからかな?
『あと5分…』
お決まりのセリフである。
レント「早く起きねーと俺、何するか分かんねーぞ?」
『おはようございます。』
私はガバッと瞬時に起き上がった。
何かされてたまるか!
レント「俺、今ちょっと傷付いたぞ…。」
眠気が吹っ飛んだわ!
レント「じゃあ俺先行っとくぜ。すぐそこの部屋だから。」
『うん。』
そう言ってレントが部屋から出て行った。
よし、じゃあ身支度整えて皆のとこに行きますか。
正直まだ完全復活というわけではなかったが、昨日思い切り泣いたおかげか、結構気持ちがスッキリしていた。
まぁ…一番はレックの励ましの言葉があったからこそだと思うけど。
私は髪を梳かしながら、そう考えた。