第18章
第18章
ハワード「ええい邪魔じゃっ!どけどけどけどけぃっ!!!」
そこへ、集まる人々を掻き分けてハワードがやってきた。
ハワード「ぶわっはっはっはっはぁ!!どうやら間一髪だったようじゃな!
結界がようやく完成したわい!!」
皆がハワードを見る。
ハワード「このわしの命を狙う不届き者めが!
わしの超強力な退魔の結界をくらえぃ!
どりゃあっ!!」
ハワードが、宙で手をかざす。
すると、地面に大きな輝く魔法陣が現れた。
その魔法陣から円形の結界ができ、動揺するミキに直接当たった。
すると、やがてミキの表情がいつもの柔らかい表情へと戻った。
元に戻ったミキがその高さから落下する。
ゼシカ「あ、危ない!」
ドサッ
一番前にいたエイトが素早く動き、ミキを受け止めた。
ハワード「どわははは!!こいつは相当効いたようじゃな!!お前達よ!よくぞわしが結界を完成させるまでの間持ちこたえたな!
褒美としてお前達に…って話の途中でどこへ行くのじゃ!」
もはやハワードの話など、皆には聞こえていなかった。
今はそれどころじゃない。
早くミキを宿屋に連れて行かなければ!
皆の頭はそのことでいっぱいだったのだ。