第18章
第18章
『……。』
――"仲間"――
その言葉がやけに響いた。
この人達は…
私が導いた、勇者…
じわじわと何かが思い出される。
握ったペンダントを、無言で見つめた。
『…みん…な…』
ミキの言葉に、皆が驚く。
『私…』
一瞬、ミキの目がいつものミキに戻った。
しかし、
『うっ…!』
ミキが頭を抑え、呻く。
レック「ミキっ!」
『何が"仲間"よ…。もういい…。もうあなた達とは戦わない…。』
ミキが顔をあげ、暗い声を出す。
そしてまたゆっくりと宙に浮き、あの噴水の高さで止まった。
『残念だけど、もうタイムオーバー…。こんな所であなた達と友情ごっこをしてる暇なんてないの。』
そう言うと、ミキは持っていた杖を高く上げた。
『見せてあげる……。4人の賢者の魂を得たこの杖の本当の威力を……。』
ソロ「何する気だ…!?」
『……燃え尽きるといいよ。この町とともにお前たちの命もっ!!』
杖の先が赤く光り、次第にその光が大きくなった。