第18章
第18章
カチャン…
先程と同じような金属音が聞こえる。
今度はソロが地面に剣を意図的に落とした。
ソロ「…俺にも無理だ。」
ソロが呟く。
それに続いて全員が剣を鞘に納めたりして手放した。
『…何言ってるの?あなた達、それじゃあ自ら私に殺されようとしてるのも同然だよ。』
その言葉にレックが首を横に振る。
レック「俺達は殺されるんじゃない。ミキを助け出そうとしてるんだ。」
ローレ「ミキ、目ぇ覚ませ。」
リュカ「ミキちゃん、戻っておいでよ。」
ナイン「ミキ、そのペンダントを思い出して下さい。」
ミキが無言で、ゆっくりと目線を自分の胸元に向ける。
アルス「リッカに作ってもらったんでしょ?」
アレフ「そうだよ。ミキ、自分のヘアピンと交換したって言ってたじゃん。」
エイト「ミキ…僕達は今まで一緒に旅をしてきた"仲間"だよ。」
ソロ「そんな大事な"仲間"を集めてくれたのは他でもないミキだ。」
レント「それなのに、俺達がミキを斬れると思うか?」
勇者達が次々と、ミキに向けて言葉を発する。
すると、ミキがペンダントをぎゅっと握った。