第18章
第18章
ふわりとミキが地面に降り立った。
本当にミキと戦わなくてはいけないのだろうか。
皆がミキを見て、そう思った。
ミキがゆっくりと近付く。
『ふふ…。どうしたの?怖いの?』
エイト「…っ」
『ほら…、早く戦闘準備しなきゃ。それともこのまま私にやられちゃう?』
くすくすと笑うミキ。
ククール「ここは一応戦闘体制に入った方がいい。」
そう言って、ククールがレイピアを抜く。
他の皆もそれぞれ、剣を構えた。
『やっと戦う気になった?じゃあさっさと終わらせちゃおうよ…。』
カチャン…
その場に、金属が落ちる音が静かに響く。
レントが、構えていた剣を落としたのだ。
『ふふ…どうしたの?動揺しちゃった?』
レント「……かよ…」
レントが小さく何かを呟いた。
『え?』
レント「戦えるかよッ!」
レントが叫んだ。
レント「できねぇよ!!ミキに剣を向けるなんて、俺には絶対…ッ。」
そう苦しそうに顔を歪めるレント。
その表情を見てか、ミキの顔が少し強張った。