第17章

第17章






***






レント「あー…あー…あー…」






宿屋の一室で、エイト達の仲間の…レント(だったかしら?)が呟く。





ゼシカ「うるさいわよ」


レント「だって暇だし」


レック「あ、やっぱり?暇だよなー。」






確かにそれは私も同じだ。


はっきり言って暇。




今、この部屋には私とレントの他にアレフとレックと呼ばれてた人がいる。





アレフ「あれ、ナイン達は?」


レック「この街を探索しに行った。」





レント「あーあ…ミキ、一体どうしちまったんだよ…。」






レントが水を飲みながらいきなりミキのことを呟いた。






闇の遺跡の時から思ってたんだけど…







ゼシカ「ミキのこと、好きなのよね?」



レント「Σブフォー!!



アレフ「Σうわ汚っ!!」


レック「いきなり水吹き出すなよ!!」


レント「ケホッ…ゴホッ…だ、だってしょーがねーだろ!!いきなり変なこと聞いたりするから!!」




ゼシカ「あら、図星?」


レント「ちちち違ぇし!!べっ別に…っ!!ぉ、俺は…っ!!」





何て分かりやすいリアクション。







アレフ「あれ、ミキのこと何とも思ってないの?だったら僕が貰っt」



バシャッ



レックが、コップに残っていた水をアレフにぶっかけた。





アレフ「いきなり何するんだよレック!!」


レック「あ、悪い。手が滑った」


アレフ「絶対嘘だろ!!思いっ切りコップ僕に向けてるじゃん!!」


レック「じゃあハッキリ言う。お前みたいな軽薄野郎にミキはやらん!!




この人、何キャラのつもりなのかしら…。




レント「おいレック!お前お兄ちゃんキャラでカモフラージュしてるつもりかもしれねーけどバレバレだからな!」





あ、お兄ちゃんキャラだったの。





レック「な、何がバレバレなんだよ。」


アレフ「どうせレックもミキのこと…」




お?

何だか面白くなってきたじゃない。




やっと暇潰しができたと思ったその時、





ガチャッ





ナイン「ハワードさんが何か手伝ってほしいそうですよ…って何でこの部屋はこんなにびしょ濡れなんですか!」






あーもうっ。


いいところで。



ま、大体は分かったけどね。




愛されてるじゃない、ミキったら。





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