第17章

第17章








レント「じゃあそのライドンとかいう塔に行こうぜ。」





皆が街から出ようとした時、僕は皆を止めた。





エイト「待って。」


レック「?どうしたんだよエイト。」


エイト「何もこんな大勢でぞろぞろ行かなくてもいいんじゃない?」


アレフ「じゃあどうするのさ。」


エイト「二手に分かれよう。何人かが塔に行って、何人かがこの街に残る。」








もしかしたら僕達が塔に行っている間にミキが来るかもしれない。



さっきのミキの話し方からすると、またここに来るつもりだろう。







ソロ「じゃあどう分かれるかだな。」


エイト「まぁ僕は塔行き確定として…」


ローレ「Σ確定なのかよ!!」


エイト「塔となると多分やっかいなしかけがあるな…。」





だとすると…。





僕はレントの方へ目を向けた。







レント「(期待に満ちた目)」




エイト「………やめた。」




ふいっと目をそらす。



レント「Σえぇぇっ!!!」



エイト「やっぱりアルスにする。」


アルス「やった!」


レント「な、何で俺じゃなくてアルスなんだよ!!」


エイト「何かムカつくから。」


レント「Σ理不尽っ





他は…




エイト「きっと高い塔だろうし、登るには結構体力いるよね。」





今度はチラッと、ある二人を見る。







ヤンガス「(期待に満ちた目)」

ローレ「(期待に満ちた目)」


エイト「…。」





そんな目で見られても(汗)





エイト「…よし、ローレにしよう。」


ローレ「よっしゃあぁ!!」




ローレがガッツポーズをする。



その横でヤンガスが半泣き状態で僕を見る。




ヤンガス「兄貴ぃ…っ!!何でアッシを置いてくんでがすかぁ…っ!!」


エイト「だってクラン・スピネルって宝石でしょ?ヤンガスだと体力はあるけど狙う可能性がある。」


ヤンガス「そんなぁ…。アッシはもう山賊から足を洗いやしたよ?」






その言葉にエイトが鋭く反応する。






エイト「へぇ…?いつだったか商人見て、ヤンガス言ったよね?"いいカモ"だって。」





そう言ってにっこりとヤンガスに笑いかけるエイト。







レック「エイト怖ぇー…」






エイト「じゃあ、あと一人くらいかな。うーん…まぁここは補助も欲しいよね。というわけでククール、君も来てもらうよ。」





その言葉に、ククールが面倒臭そうに答える。





ククール「かったりーな…。せっかくここの酒場でゆっくりバニーとティータイムを過ごそうと思ったのに。」



エイト「尚更君を選んで正解だったよ




ナイン「酒場の時点でティータイムじゃないのでは…。」


アレフ「ククール、安心しなよ。その役目は僕が引き受けてあげるから☆」


エイト「リュカ、ソロ、アレフが大人しくするように見張ってて。」


アレフ「Σえぇっ!?」


リュカ「はいはい。」


ソロ「ついでに今ハワードん家に向けてギガデイン唱えようとしてるバーサーカーも見張った方がいいか?」


エイト「あぁ、あれはやらせといていいよ。」


レック「Σいや止めろよ!







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