第16章
第16章
イライラ…
イライライライラ…
何を表してるかって?
単に僕達の今の気持ちを表してるだけだよ。
クソジジイ(誰が名前で呼ぶか)の屋敷から出た僕達は今、皆イライラしている。
レント「あのクソジジイ…腹立つ!!何なんだあの偉そうな態度は!」
ナイン「それにチェルスさんが可哀相です!!」
アレフ「あんなに自分の主人のことを気遣ってるのに!!」
レック「しかも"名誉"だ?ふざけんな!!」
ローレ「誰が"様"なんかつけるかバカヤロー!!」
ゼシカ「ちょっと今からメラミしてこようかしら。あの体じゃさぞかし美味しいステーキができるわよ。」
ヤンガス「いくらアッシでも、あのオッサンの肉は食いたくねぇでがす。」
ククール「おいおいハニー?それじゃせっかくの可愛い顔が台なしだぜ?」
ゼシカ「優先順位を変えるわ。ククール、まずあんたからステーキにしてあげる。」
ククール「じ、冗談だって。」
ゼシカ「安心して?黒焦げになるまでじっくりしっかり焼いてあげるから☆」
ククール「怖ぇーってゼシカ!!」
バリーンッ
皆「Σ(゚口゚;)!?」
エイト「あーイラつくー」
ガシャーンッ
ソロ「お、お前何やってんだ!何つぼを素手でパンチしてんだよ(汗)」
アルス「Σエイト、血!!血出てるよ手から!!」
エイト「あー大丈夫大丈夫。ホイミかけながら割るから。」
ククール「そういう問題じゃねぇだろ。」
エイト「じゃあベホイミかけながらやr」
アルス「さらに意味が違ってきたよ(泣)」
何でこんなにイラついているのかは自分にも分からない。
そりゃあクソジジイが腹立つのが原因なのは理解できる。
でももしかしたら、一番の原因は他にあるかもしれない。
それはミキだ。
別にミキに対してイラついている訳ではない。
正確には自分に腹が立っているのだ。
ミキを守れなかった自分を。
ミキはあの杖を持っていた。
光の神であるミキはちょっとやそこらの呪いにはそう簡単にかからないだろう。
ラッキーペンダントもしているし。
それなのに呪われてしまった。
単にその呪いが強力だったからといえばそれまでの話だ。
だが、もっとこう…違う別の何かがミキを呪いへと近付けたたのではないかと思う。