第16章

第16章







ハワード「ぜい…ぜい……。
た…助かったか!
ひいふう……危機一髪じゃったわい!」


チェルス「ハワードさま!
おケガはありませんでしたかっ!?」


ハワード「ええいっ!!触るな汚らわしい!こんなときだからといってわしに取り入ろうったってそうはいかんぞ!」


チェルス「そ…そんな。私はただ……。」


ハワード「もうええわい!お前はレオパルドちゃんにご飯でもやってこい!
わしはそこの御仁と話がしたいのじゃ!」


チェルス「は…はい……。」




チェルスが肩を落としながら部屋から出ていった。





ハワード「そこの御仁。どうやらわしはお前さんに助けられたようじゃな。
さあこちらに来なされ。」




ハワードという人が僕達に手招きをする。





レント「(ボソッ)俺、あのおっさん嫌だな。


エイト「レント。」


レント「…分かってるよ。」





果たしてレントの奴は本当に分かっているのだろうか。




また変なことを口にしなきゃいいけど。




僕達が近付くと、いきなり





ハワード「わしのことはもちろん知ってるだろうが、わしは大呪術師ハワードじゃ。
わしの命を助けたとあらばお前さん、これは名誉なことじゃぞ。よかったな」





とのお言葉。




レント「(ボソッ)お前のことなんか今の今まで知らなかったよクソジジイ。やられてりゃよかったのに


リュカ「レント」


レント「…。」





まぁ無理ないかもしれない。



僕もちょっとイラッときたからね。




その上さらに





ハワード「まあわしのことは気軽にハワード様とでも呼ぶとよいじゃろう」








串刺し決定。




たしか袋にバトルフォークがあったはず。







リュカ「エイト、僕がハワードさんと話すから皆と先に外で待ってて。」






リュカが僕に耳打ちする。




きっとイライラがMAXに達している僕を見兼ねてそう言ったのだろう。




正直言って承諾したくない申し出だったが、ここはこれ以上問題を起こさないためにも、しぶしぶ頷いた。





まぁ串刺しならいつだってできる。





エイトは密かにそんな恐ろしいことを考えていた。







僕達が部屋から出ようとするのを見て、ハワード(誰が様なんか付けるか)が






ハワード「どうした、どこへ行くつもりじゃ?」


リュカ「あぁ気にしないで下さい。ハワード様ご本人にお会いできて失神しそうなだけですから。」


ハワード「なんじゃ、そうかそうか。」



ハワード満面の笑み。





それを聞いて、レントがドアの所で反論する。




レント「おい!!それは違うぞ!!誰がお前みたいなクソジジ…もがっ!!!」


アルス「レント、ちょっと黙って。」


ソロ「アルス、そのままレントの口押さえてろ。」


ククール「このまま連れてくぞ。」




バタン






レント、強制連行






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