第16章
第16章
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さらに北へ進んでしばらくすると、街のようなものがあった。
ゲートには、"リブルアーチ"と書いてある。
多分この町の名前だろう。
ゲートをくぐると、そこには沢山の石像があった。
入ってすぐに、近くにいた衛兵らしき人が僕達に気付いた。
*「あんたら、もしかして南の関所から来たのか?」
エイト「そうですけど…」
*「俺は見たんだ!恐ろしい少女が関所を破って行く所を!おかげで俺の仲間もケガを負ってる。」
恐ろしい少女が関所を破る。
その少女はやはりミキなのだろうか。
エイト「その話、詳しく…」
リュカ「エイト、それは後にした方がいいかもしれないよ。」
エイト「え?」
ソロ「どうも街の様子がおかしい。」
その言葉に辺りを見回すと、確かに様子が変だ。
街の住人達が皆外に出ており、何やら怯えた表情で上の方を見ている。
レント「どうやらこの街の上で何かあったんだな。行ってみようぜ!」
そして僕達はこの街の上へ行ってみた。
すると、大きなお屋敷らしき建物がある。
門を開けて入ると、人が倒れていた。
ナイン「ど、どうしたんですか!?」
ナインが駆け寄り、話を聞いた。
*「くっ……少女だと思って油断した…。どこの誰かは知らないが、ハワード様が危ない…!どうか助け…ぐふっ…。」
嫌な予感がする。
さっきから出てくる"少女"という単語。
僕達は、その屋敷の中に入った。
そこでも衛兵が倒れている。
*「は、ハワード様が…!ハワード様の部屋は2階だ…!た、頼む…!助けてくれ!」
ローレ「よし、2階だな!」
急いで階段を駆け上がる。
そして、奥の扉を開けた。