第15章

第15章








リュカ「ミキちゃんといい……僕のモンスターといい……。もう許さない…。」


アルス「リュ、リュカ…?」


リュカ「アルス……ちょっとその剣貸してもらえるかい……?」


アルス「ももももちろんだよ!」




アルスがリュカに剣を手渡す。





そしてドルマゲスに近付き、





ズガンッ!!!


キィ…ン!!


ザシュッ!!






一気に剣で切り掛かった。



全てが会心の一撃!!





ドルマゲス「な……何ぃっ…。くっ……!!」




レック「ライデイン!!今だ!!アレフ、攻撃しろ!!」



アレフ「あぁ!任せろ!!」




ピシャアァーン!!




アレフの剣に稲妻が走る!!



そしてそのままドルマゲスに剣を振り下ろした!!





ドルマゲス「ぐがあぁあぁあ…!!!!」





皆の連続攻撃により、相当なダメージをくらったドルマゲス。




叫びながら後ずさる。




ドルマゲス「……にはまだ足りぬ…!こんな所で朽ち果てるわけには……!ぐおおぉぉお!!」





最後にもう一度雄叫びをあげてその状態で固まり、石のようになった。




その直後ひびが入り、ドカアァンと爆発した。






煙りがなくなり、ドルマゲスがいた場所には沢山の灰があった。




『今度こそ……勝ったんだよね…?』






確かにさっきは怖かった。


だけどもうドルマゲスは倒されたんだ。


いつまでも怖がっていたら皆に心配かけてしまう。


いつも通り行かなきゃ。







ヤンガス「やったでがすよ!兄貴!アッシ達はついにドルマゲスの野郎を倒したんでがすよ!」




ヤンガスが大声で言う。




ヤンガス「………思えば長い旅路だったでがすなぁ。きっと今頃は、おっさんと馬姫様も呪いが解けて喜んでいることでしょうよ。」



ククール「さてと、オレはこれで修道院長のカタキを討てたわけだし、晴れて自由の身ってことかな。」



ククールがやれやれというような仕草をし、ゼシカに目を向けた。



ククール「ゼシカも嬉しいだろ。どうだ?兄のカタキを討った感想は?」


ゼシカ「……。」


ククール「ん?なんだよ。どうしたんだ。浮かない顔して。」


ゼシカ「あいつを倒したところで兄さんは生き返らないのよ。所詮、カタキ討ちなんて……。」










トロデ「おーーい!!」





後ろから、トロデ王の呼ぶ声が聞こえる。




ヤンガス「やや!おっさんでげすよ!ついに人間の姿に戻ったでげすな!」





そして振り返った私達。




しかし。





そこにいたのはナ〇ック星j…じゃなかった。



呪われた、魔物の姿のままの王様だったのだ。





アレフ「あれれ?変わってない?」


レック「確かに。魔物のままだな。」


レント「おい、おっさん。呪いが解けたはずじゃなかったのかよ?」


トロデ「何を言っとんじゃお前らは。冗談は髪だけにしといてくれんか。」



「「「何だと…このおっさん…。」」」



三人が凄い剣幕でトロデ王を睨む。




ククール「冗談でなくてオレ達はドルマゲスを倒したんだ。ヤツが死ねばあんたや姫さまの呪いも解けるって……。」




その言葉に、レント達にゲシゲシ蹴られていたトロデ王が驚く。





いや、その前にレント達何やってるの!




トロデ「ヤツを倒しただと!?バカな!ならばなぜわしの呪いが解けん?」





トロデ「う〜〜〜ん。……………なぜじゃ?なぜ呪いが解けん?」




トロデ王が繰り返し言った。




トロデ「もとはといえば、ヤツめがわが城の秘宝の杖を盗み出し、それを振り回したせいで……」





そこまで言いかけて、トロデ王がハッとしたように何かに気付いた。




トロデ「おお!そうじゃった!杖じゃ!杖はどうなった!?」






杖?




私は、先程ドルマゲスがいた場所に小走りで行った。




そして、そこにあった杖を持ち上げる。





『杖って、もしかしてこれのこと?』




うわぁ……。


確かに立派な杖だけど、近くで見たらとっても不気味…。





トロデ「おお!それじゃ。その杖じゃ。」



ナイン「それより皆さん。そろそろここを出た方がよくないですか?」


アルス「うん。こんな所で考えてもらちがあかないしね。」


ゼシカ「じゃあひとまずここから出ましょ。丁度バザーやってるし、行き先はサザンビークでいいわよね?」


エイト「そうだね。たまには気分転換に買い物でもしようか。」








『……』



ソロ「おいミキ。何立ち止まってるんだよ。置いてくぞ。」




『……うん。』





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