第15章
第15章
ドルマゲス「そこでこっそりと力をためているようですが無駄ですよ。くらえ!凍てつく波動!」
すると、まるで凍りつくような波動が皆に降り注ぐ。
エイト「チッ…やっぱりバレたか。」
ナイン「あと少しでスーパーハイテンションだったんですが…。」
ククール「くそっ…バイキルトの効果も切れてやがる。」
ドルマゲスはその様子を見て、高らかに笑っている。
***
それからなんとか皆が攻撃をしまくり、ドルマゲスは残り一人となった。
しかし皆が攻撃してはドルマゲスがベホマラーで回復をし、凍てつく波動で補助系呪文を無効化にする。
そして怪しく目を光らせ、また皆を眠らせる。
その隙に杖で攻撃されたりして、皆相当ダメージをくらってしまった。
ソロ「くそ…っ!力が入んねぇ…!」
ゼシカ「私も結構…ダメージをくらっちゃったわ…。」
エイト「はぁっ…はぁっ…。回復しようにもククールが眠らされてるし…。」
ドルマゲス「おや、皆さんもうギブアップですか?私も随分と体力を消耗して、少し焦りを感じましたが…その必要はありませんでしたかねぇ?」
くくくっ…とドルマゲスが笑う。
アルス「こ、攻撃力の…強いローレまで…っ…眠らされてるんじゃ…。勝ち目が…」
ナイン「アルス、諦めちゃ…駄目ですよ…!まだ動ける力は…あります!」
ヤンガス「そうでがす!くらえ!蒼天魔斬!」
どうしよう…。
皆が押されてる…。
もうほとんど体力が残ってない状態。
でも立ち向かおうとしてる。
それなのに…それなのに私はこうやって隠れてるだけでいいの…?
私は一度も戦ってない。
皆みたいに疲れてもいない。
ダメージも何もくらっていない、傷一つないこの体が私はとても憎らしく思えた。
私も何か、何か皆の役に立ちたい…!
そう思った瞬間、ふと頭の中に聞いたこともないメロディーが流れた。
それと同時に、私は無意識の内に皆がいる方へ足を動かしていた。