第14章

第14章







リュカ「まぁそのラーミアさんのことは後でゆっくり考えるとして、ここから先はどう進むの?」



そうだよ。
次に行かなきゃ。


でも絵しか無いように見えるんだけど。





ククール「おい、よく見たら何かスイッチみたいな物があるぜ。」




ん?…あ、ホントだ。

何か二つの像にスイッチらしきものが見える。




皆も見えたらしく、私達はサイドの階段からまたさらに降りて近付いた。




近くで見ると、丁度人が乗れそうなくらいのスイッチが二つある。




ローレ「とりあえず乗ってみようぜ。」



言うと同時に、ローレが手前のスイッチの上に乗った。




すると像から出ている赤いレーザーのようなものが回り出し、さっき見た絵に向かって行った。


そしてローレがそのスイッチから離れると、レーザーがその位置で止まった。




ローレ「何だこりゃ?」





『あ、分かった!こうだきっと!』



分かった。
分かったぞ。




もう一回離れたら止まるから…。


このでっかい魔物に向けてレーザーを当てれば…。


私は二つのスイッチに乗り降りして、描かれている暗黒神にレーザーを当てた。




よし、完璧☆

これで何か扉とかが開かれるはず!














『あれ?』


ヤンガス「何も起きないでげすよ。」


『お、おかしいな…。絶対あってると思ったのに。』




何でだろ?
位置がちょっとズレてた?



すると、アルスがあることに気付いた。




アルス「あ、分かった!これ逆だよミキ。」


『逆?』


アルス「うん。ここは闇の遺跡でしょ?だから魔物達の立場で考えるんだ。」




魔物達の立場で…。



アルス「つまり暗黒神を倒すんじゃなくて、魔物達にとって邪魔な存在である神鳥レティスを倒すようにすればいいんだよ。」


『そっか!アルス凄い!天才!』


アルス「そ、そんなことないよ。」


アルスが照れたように言った。



レント「(ボソッ)俺だってさっき活躍したんだけどな…


『ん?何か言った?』


レント「何でもねーよ。」


『?』


ナイン「アホレントのことはほっといて、さっそくアルスが言ったようにやってみましょうよ。」


レント「アホって何だよ!お前こそアホだろ。このアホ天使が!


ナイン「自分よりアルスが褒められたからって僕に八つ当たりしないで下さい。」


レント「違うっつの!」




ゼシカ「あの人達っていっつもこうなの?」



ゼシカが耳打ちしてきた。



『うん…、基本皆やってるよ。』



それを聞き、ゼシカが呆れたように言った。




ゼシカ「まったく…。ああいうのは結局どっちもアホよ。ミキ、とっととレーザーを動かしましょ?」


『う、うん。』



私はチラッとレント達を見たが、どうやらまだ口喧嘩は続いているようだ。


あの様子じゃゼシカのアホ発言も聞こえてないだろうな。






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