第14章

第14章






さらに奥まで進んで行くと、今度はとても開けた場所に着いた。



大きな絵のような物もある。




ゆっくりと階段を降りながら絵を見て行く。





ナイン「たくさんの魔物が描かれてますね。」


リュカ「あれは…キラーマシン?」


ソロ「となるとあの角があってマントしてるのが…」



*「うぉおぉ……。暗黒神ラプソーン様……。」




いきなり聞こえた苦しそうな声に、私達は振り返った。




『…火?』



ただの火じゃなさそうだけど……。


いや、喋ってる時点で普通じゃないけど!




ゼシカ「さまよう魂ね…。」




うわそのまんま。


さまよう魂て…。

こんな遺跡だとさまようしかないよ。




*「…暗黒神ラプソーン様が復活するのだ…。」



レック「その暗黒神ラプソーンっていうのが気になるな。」


アルス「でもエイトが追い掛けてた奴ってドルマゲスじゃなかったっけ?」


エイト「うん、そのはずなんだけど…。」


ヤンガス「まだ他にもいるってことでがすかねぇ、兄貴?」


レント「なぁあの鳥の絵、ちょっとラーミアに似てないか?」




え?ラーミアさん?



レントの言葉に、皆が鳥の絵に目を向ける。




『言われてみれば、確かに見えなくもないね。』




その鳥は大きく翼を広げ、魔物達と戦っているように見える。



暗黒神って言ってたし、神鳥であるラーミアさんならしっくりくる。




*「うぉおぉ……。あれは神鳥レティス…。暗黒神ラプソーン様の復活を妨げる邪魔な存在……。」




アレフ「神鳥?今神鳥って言ったよね?」


ローレ「あぁ。やっぱラーミアなんじゃないか?」


エイト「でもレティスって言ったよね。」


リュカ「ラーミアさんって異世界を飛び交ってるんでしょ?だったらエイトとレントの世界での呼び名が違うんじゃないかな。」



なるほど。


でもあの絵を見る限り、ラーミアさんは一度でもその暗黒神と戦ったんだよね。



それなのにドルマゲスとかいうのが何か仕出かしてる。



じゃあラーミアさんはその戦いに敗れたってこと?



あーもー訳分からん。





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テーマ「人外ファンタジー」
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