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ユーリ達が砂漠に向かってから二日、この街でも動きがあった。

キュモールが再び住人を砂漠に連れだそうとしていたのだ。

しかしそれは馬車が独りでに壊れたことで延期になり、住人たちは救われた。

それからすぐにアルフとライラの両親が帰ってきて、ユーリ達に救われたという。

「子供たちをありがとうございました」

「いいえ、私はただ一緒にいただけですから」

「もう何処にもいかない?お母さん、お父さん」

「ああ」

この人たちの笑顔を曇らせたキュモールが許せない。

いや、一番の原因であるアレクセイが許せない。

人々を護るための騎士団がこんなことをするなんて。

私はキュモールがしてきたこと、アレクセイとの関与の証拠を手にしていた。

私の行動は、すべて彼を裁くために。







夜になり、外へ出ていると、騒ぎ声が聞こえてきた。

どうやらフレン隊が来てキュモール隊を制圧したらしい。

外では解放された住人が喜びで騒いでいた。

「あ、マリア!まだ居たんだ!」

「カロルとリタ?一緒に騒いでいるんですね」

「そういえば、マリアはキュモールがどこに行ったか知ってる?」

「いえ、キュモールは逃げたのですか?」

「行方不明みたいよ」

騎士だから知ってるかと思い聞いたようだけど、残念だけど知らない。

けど心当たりはあるつもりだ。

きっと、ラゴウのようにユーリが…。

そう考えたら無性にユーリに会いたくなった。

カロル達の話によるとフレンに会いに行ったというので、私は二人がいそうな泉に向かった。



 


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