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「…くだらねぇ話してるじゃねぇか」

「な、何だよ…?」

いつの間にかいたユーリが話に入ってきた。

まだノードポリカにいたんだ。

「こんな子どもに何の責任があるってんだ。こいつが直接、何か悪いことをしたか?」

「…まあ、ユーリ、そう、カリカリするな。いつものことなのじゃ」

「あんたね、こいつはあんたのことを思って…」

「心配せんでも、うちはすぐにこの街を出ていくのじゃ。んじゃの」

パティはそのままその場から走り去った。

「待ってください。パティ!」

私もパティを追いかけて走り出す。

今のパティを一人にしてはいけない、只でさえ記憶がなくて混乱しているのだから。

「パティ」

「着いてこなくていいのじゃ。うちは大丈夫なのじゃ」

「わかってます。パティはマンタイクに行くのでしょ?私もですから、一緒に行きましょう?」

「…それなら、構わんぞ」

パティの許しを得たので共にカドスの喉笛に向かった。







パティに会ったのは、私がまだ騎士になりたてのある日。

「おまえが、マリアかの?」

「…あなたは?」

「うちはパティ!マリアに渡したいものがあるのじゃ」

そう言ってパティが差し出したのは一つの小箱。

戸惑いながら開けると、そこには父と母のピアス。

それはあの事件に巻き込まれる前に二人がつけていた物で、所謂遺留品だった。

でも、あの事件で遺体すら帰ってこなかったのに…どうしてこれのパティが?

「アイフリード…じいちゃんから預かったのじゃ。それをマリアに渡すように両親から受け取ったと言っとった」

「アイフリード…、どうして…」

それから沢山調べて知ったこと、それのお陰で私は知ることになった。

全ての真相を…。


 


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