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ノードポリカにつくともう夜になっていて、そこの出店にパティを見つけた。

「あ、パティ!」

「おお、マリア。ノール港振りじゃの」

「そうですね。買い物中ですか?」

「そうなのじゃ!これとこれ、くれなのじゃ」

数点を指差して店の人に言うと、側にいた男性が売ろうとしている女店主を止めてなにか話していた。

「あのぉ…その格好…。…すいませんが、あなた、アイフリードのお孫さん…?いやね、ちょっとした噂が流れてるんだ。アイフリードみたいな服着てその孫だって名乗る娘がいるって…」

「……!」

「…やっぱり。えぇと…全部で450ガルドになります」

パティは黙って言われた通りのお金を払う。

「あ、あの…もううちにはあまり、来ないでいただけますか、ね…」

「それは、パティがアイフリードの孫だからですか?店が客を選ぶなんてどうかしています」

「マリア…」

店の店主の対応に、私は意義を唱えた。

なにも事情を知らないで、パティに冷たくするのは見ていられない。

「あ、えと…そのですね。うちは別にいいんですよ、でもね、ほらお客さんとかが…」

「え?いや…わたし?いや、ちょっと待ってくださいよ、わたしゃ、何もそんなこと…」

「ちょっと、言ったじゃないですか、ギルドの義に反した奴の孫が来たら店のイメージダウンだって」

「そりゃ、だって人々を守るっていうギルドの本分被って、多くの民間人を殺戮した人物の孫だし…」

「そ、それは…」

店主と客が非を擦り付けているのに苛つく。

知らないのは、残酷なことだと知っていたけど、こんな風に言われるなんて…。

パティは何も悪くないのに。



 


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