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「あ!マリアー!」
「ヒスカにシャスティル。どうしたんですか?今日は早番だったのでは…」
門の警備を終えて帰る道で、今は部屋にいるはずの二人に会いました。
二人は私を見て笑うと、両腕を捕まえてきます。
な、何事でしょか…?
「今日は付き合ってもらうわよ!」
「マリア、いつもいつも逃げるもんねー」
「え、え…?」
「さあ!行くわよー!」
二人の強引な手段に太刀打ち出来ず、私は酒場に連れて行かれました。
「ほんとユーリには参ったものね。シャスティルかマリアに変わって欲しいわ」
「私だって、フレン一癖あって面倒だよ」
「…愚痴大会ですか」
不満も不満だかけのようで、二人は世話する二人の愚痴を溢しています。
ユーリとフレンが来ると聞いた時は、先輩風が吹けるとおおいに喜んでいたのですが…。
「でも…剣の腕はいいのよね。ユーリとフレン」
「うん。今回の作戦は大丈夫そう」
「ふふふ」
「?なによ、マリア。笑っちゃって」
なんだかんだと言いながらも、良く見ていると言うことですね。
「なんでもありませんよ。…今回の作戦、無事に成功させましょうね」
「「ええ」」
決意を新たに、夜はふけていきました。
たまには、酒場でヒスカとシャスティルと話をするのもいいものですね。
…さて、明日は朝早く私の屋敷に行きますか。
劇場始め前のヒスカとシャスティルとの会話。
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