行方不明になっていた人達も助かり、人身売買集団も捕まり事件は終わった。

例のノアさんは集団からお金を貰って協力していたらしい。

軍人を使うということが盲点だったが為に、誰も気づくことが出来なかった。

当然ノアさんは犯罪者になり現在も牢屋に入れられている。

行方不明になっていた人達は、精神的に傷を負ってはいるものの家族の元に返された。

そして私は現在ジェイドさんと一緒に屋敷に戻っている。

「すみません。私が彼女をあなたに付けたばかりに」

「もう気にしていません。だから謝らないで下さい。全ては終わったんですから」

ジェイドさんは私が狙われたことに責任を感じているらしく、何度も謝ってくる。

「しかし…」

「…そんなに責任を感じるなら、これからずっと私を守って下さい。お婆ちゃんになってもずっと!そうしてくれるなら、私は大丈夫ですから」

「ルーシー…。まったく、あなたがお婆ちゃんになったら私はしわくちゃのお爺さんどころじゃありませんよ」

「ふふ、いつものジェイドさんに戻った」

「…ルーシーには敵いませんね。では私はこれからあなたを守り、愛しぬくと誓いましょう」

「ジェ…ジェイドさん…///」

初めてジェイドさんから愛の言葉を聞いた私は顔を赤く染めた。

「おや、顔が林檎のように真っ赤ですよ?」

「な、なんでもありません!見ないで下さい!」

「…ルーシー、愛していますよ」

「…はい。私も愛しています。ジェイドさん」

顔を覆っていた手を剥がされ近付くジェイドさんの顔に私は目を瞑る。

唇から伝わる感触に恥ずかしさを覚えながら、同時に愛しさも感じる。



私はこの人を一生愛しぬこう。

私とこの人を導いてくれた歌に感謝しながら、私はそう思った。



end


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