虎柄の毘沙門天

虎柄の毘沙門天


4/22

朝,電車に乗ってたら
栗山君に会った。

3日間旅行に行ってきたとかで
お土産に紅葉饅頭をくれた。

地球科学や生命科学の時間には
自分はお絵描きに精を出していた。

なんというか
この講義にあまり興味が持てない。

お昼は次に実験があるので
学校のコンビニでご飯を買い,実験室近くの館で食べることにした。

しょーごにおにぎりを買ってもらった。

栗山君としょーごとまっすーと相馬君と森口で食べた。

しょーごに買ってもらったおにぎりは醤油の味がした。

今日の実験は
金属加工の実験だった。

金色の金属の塊が一人一人に配られ,それを製図通りに加工するというもの。

先生に
「金属の角の辺りを触ると切れるから気をつけろ」
と脅された。

工具箱の中身を確認してから
旋盤に金属を固定して
まずは表面を綺麗にするため
削る作業を始めた。

脅すことが好きな先生は
「金属をより硬い金属で削っているという事ですから,削った金属のくずも鋭利で切れやすいです
もしその金属の削りかすが目に入ったりすると痛いでしょ?
それで咄嗟に目を擦ったりしたらいけません
剃刀を目に押し当てて擦ってるのと同じ事ですから失明しますよ」と言った。

どうしてそんな怖いこと言うんですか。

メガネをかけていれば
大丈夫って言うけど
不安だから←

金属の表面を削り,
角を斜め45゜に1mm削った。

旋盤の金属固定部分が高速回転して,そこに刃を押し当てて削るわけだが
「軍手とかもしないでくださいね
高速回転してる部分に巻き込まれたりすると‥」
とか先生言うから
旋盤に対しての恐怖がかなり増した。

次にドリルを旋盤に取り付けて
金属に貫通した穴を開ける。

途中で詰まったり
凄まじい音したりで
手が震えたよ。

森口が隣にいたことが
せめての救いかな‥。





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