ドクペ

ドクペ

4/12

今日から授業開始。

春休みの後半あたりから
足を怪我してたので
朝の電車はつらかった。

まぁもう治りかけだけど‥。

学校着いてから疲れたので
ベンチに座って一休みしていると
つづみんと黒ちゃんと栗山君に会った。

最初の講義は熱力学。
つづみんと隣の席に座り
PC画面を見ていた。

ペイントソフトを立ち上げ
「さんまってどんなんだっけ?」
と魚の輪郭を描きながら言うと
つづみんは同じソフトを用いて
可愛いさんまを描いてくれた。

そこから一緒に
鯛や鮭やコイキングなどを描いた。

次は英語の時間だったけど
うちのクラスは休講だったので
同じクラスのまっすーと
食堂で待機していると
「おーッと!?これは感動の再会か!?」
とノブちゃんが叫んでやってきた。

「ライス大盛りにして味噌汁を付けるか!?味噌汁を大盛りにしてライスを付けるか!?むしろ小鉢を大盛りにするか!?」

「小鉢大盛りやったら小鉢やなくて大鉢や!!」

目の前でお昼ご飯のメニューを
何にするか大声で葛藤していた。


結局いつものメンバーがそろったのは
まっすーとお昼ご飯を食べ終えてからだった。

講義を終えた
森口としょーごと相馬君とつづみんが
どばっと帰ってきた。

席に着くと同時にしょーごと森口が
みんなの目の前にドクターペッパーを並べ始めた。
鞄からどんどん出てくる。

ドクペ信者の彼らは
ドクペの美味しさを広めるべく
まだ味を知らないみんなに飲ませたいらしい。

「ジャパンで安く売ってたんだ」
「しかも日本製だぞ」

と言い
相馬君とつづみんに勧めていた。

「あ,これなんか飲み薬の味?」

「ぁあそうそうそんな感じ」

相馬君とつづみんは苦笑いをしていた。

ドクペは好き嫌いがはっきり分かれる味である。

タイミングよく栗山君も
加わったので
ドクペの餌食に。
反応は相馬君,つづみんに同じだった。

しょーごはわかめうどんに
ドクペという異様な組み合わせで
食べていた。

自分の好きなわかめを少しくれた。笑

昼からの数学が終わってからは
またみんなで集まって
デュエルを始めた。

久しぶりにつづみんや相馬君の
相手をした。


つづみんと相馬君が帰った後
自分らは学内の生協に行った。


見本用に展示してあるiPadで
まっすーとゲームしていた。
森口としょーごは
もう片方のiPadで動画を観ていた。

ゲームに飽き,iPadから離れても
しょーごと森口だけはずっと動画に見入っているので
暇していると中村君が現れた。

髭が伸びていることを指摘すると
剃るの忘れんねん‥って。
剃った方がカッコいいのにな。

「俺もう新入生の女の子と仲良くなった」

と自慢気に言うので

「‥髭生えてんのに?」

と返してしまった。

次の瞬間
彼に肩を強くど突かれた。
痛かった。


悪かったけど
女の子に手を出すのは
自分の中でのアウトなんだが‥。


帰りは
しょーごとまっすーと森口で
帰った。


帰り道を踏みしめる足が
ものすごく痛かった。




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