「…日弥也」
「どうしたのソフィ?」

日弥也が首を傾げて私を振り返る。私は日弥也に見える様にお母さん指を立てた。

「指、切った」
「え…、うわっ」

日弥也の顔がぎょっとしたものに変わるのを見て、私はお母さん指をもう一度観察してみる。ぼたぼた血が出てる。結構深いみたい。ジョーカーにもらったお菓子の箱が中々開かなかったのが悪い…って訳じゃなくて、私が手を滑らせたからだ。

「カッターでね、箱、開けようとして」
「いいから!ほら、とりあえず傷洗って?」
「…はぁい」

ちゃぷちゃぷ、指を水に浸ける。真っ赤な血がふわって水に広がって、すぐ見えなくなった。傷が染みて痛いけど、ちょっと面白いかも。日弥也はその間にてきぱき手当ての用意。いつもの事だから、私も日弥也も慣れっこなの。

「痛い?」
「…ちょっとだけ」
「じゃあはい、ここに座って」
「うん」
「指、見せて」
「うん」

私は素直に日弥也に言われた通りにする。この間も怪我したんだけど、平気だって私が言ったら日弥也はだめ、って怒ったから。放っとくと怖いんだって。

「僕に言ってからにしてねって、いつも言ってるのに…」
「…だって」
「ソフィ」
「…ごめんね日弥也」

やんわり、名前を呼ばれて私は素直に頭を下げた。日弥也は怒ったら怖い。

「次からは気を付けるんだよ?」
「うん」

指に綺麗に巻かれた絆創膏を見て、何だかちょっと嬉しくなる。私が怪我をしたら日弥也はすごく心配してくれる。綺麗に手当てしてくれる。つまり、私は安心しきってるんだと思うの。あ、でもね、怪我するのは、



わざとじゃないよ。
私も、痛いのやだもん。



110713
くる火さん、お待たせしました!
ちゃんと日弥也君に…なってましたかね…!?(滝汗)
書き直し受け付けますんで!いつでも!ウェルカム!!←
日弥也君に頼りたい甘えたい、なソフィが書けて楽しかったです(*´ω`*)
日弥也君×ソフィぷまいですもぐもぐ!
改めまして、リクエストありがとうございました!
これからもよろしくお願い致します(^ω^)



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