「…何だ」

思わず凝視してしまったら、無茶苦茶不機嫌な声が返ってきました。だってあの黒が!涙目!写メってばらまいたら、ファンの子達はキュン死にするんじゃなかろうか。

「こーくん、花粉症だったの?去年けろっとしてなかったっけ」
「…知ってるか。今年の花粉は10倍だ」
「あ、今年から?」

へぇ、大変だねぇ、なんて相槌を打っていたら、黒がもそもそとマスクを装着する。

「あたしは花粉の脅威知らないからな」
「唐突に来るぞ」
「へー」

イケメンはマスク姿でも絵になるんですね。マスク位じゃオーラは消えないのか。

「…そういや、はーくんもくしゃみ出るって言ってたかも」
「予備軍だな」
「あ、吹雪いたー。なぁなぁ、今日の昼休み、あったかいし外で食べ…っくしゅん」
「え、ちょ、はーくん、くしゃみかわいいいい」
「予備軍だな」



110407
ただの風邪だといいよね。



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -