5



帰り道―――


「あー疲れた…」


そう言って欠伸をするのは姉貴。


「お疲れさん」

「…結局アンタは何もやらなかったよねー」

「ついてきただけマシだろ?」

「…まぁね」


それにしても、今日の姉貴のあんな姿初めて見たかもな…。

いつもはやる気0%人間なのによ…。


「シカマル!!」

「ん?」

「どう?少しは私の事“お姉さん”として見れるようになった?」

「…さぁーな……」



全く…。

姉貴のこういう姿を見てると、コイツが“姉”って事を忘れちまうぜ。

でも、まぁ、

少しは頼りになるみてーだな。

俺は、今この瞬間姉貴の背中が一回り大きく感じた。










「あーっっ!!」

「何だよ」

「さっきのお店に買ってきた物全部置いてきちゃったーっ!」

「………」


…前言撤回。

やっぱり姉貴は姉貴だな…。



(ま、今のままがいいか)





gurico様相互記念






「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -