3



―――――
―――


「そーいや、お前に聞きたい事があんだけど」

「え…?」


しばらく他愛もない会話を続けていると、先輩がそう言いだした。


「いや、別に重大な事じゃねーんだけどよ…」

「な、何ですか?」

「女って、何であんなに色恋に興味があるんだろーな」

「…はい??」


先輩の意外な質問に、思わず間抜けな声を出してしまった。


「いや、俺の同僚が会うたびにうるせーんだよな、‘あの人は格好いい’とか、そんな感じで」

「はぁ…;」


先輩の同僚とは、おそらくいの先輩とサクラ先輩の事だろう。

確かにあの2人は、今時の乙女って感じで色恋には煩いかも…。


「で、何でそれを私に聞くんですか?」

「…お前なら分かると思ったから。女子だし」

「んー…何ででしょうね?」


正直そんな質問されても、私には分からない…。


「でも…本能なんじゃないですか?女子の」

「本能?」


そう言うと、先輩のちょっと不思議そうな顔と目が合った。

先輩の方が私よりも頭一つ分くらい背が高い。

だから自然に私が先輩を見上げる形になる。


「はい。先輩だって、女の人が露出度の高い洋服とか着てるの見ると興奮するでしょ?それと一緒です」

「…お前、今何げに凄い事言ったな;」

「そうですか?」

「…もうちょっと気を遣って発言しろよ」


私にはいまいち先輩の言ってる意味が分からなかった。

私なんかまずい事言った?








「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -