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恋する動詞111題(16〜31)+/他

16.ときめく/空いちと石最中(大学生)
「いち、」
「……ん…、ソラくん?」
「もう起きないと、」
「……んー?」
「もしかして寝ぼけてる?」
「ううん」
「(寝ぼけてる寝ぼけてる)」
「………んー?」

「やばい、いっちー可愛すぎてときめいた」
「まぁ、可愛いけどね、もなかちゃんがときめくお題じゃないんじゃないかな…」
「大丈夫ソラ君だってメロキュンさ!」


17.自惚れる/石最中
「もなかちゃんってさー」
「…なに」
「僕の事大好きだよねぇ」
「は?」
「うんうん」
「………自惚れんな」
「あはは、自惚れもするさ、」

だってずっと傍にいてくれるでしょ?


18.触れる/晃あん+α
「………」
「………あん、」
「っ!なっ、なにっ」
「…何でそんな声裏返ってるの」
「えっ…え…だ…だって…」
「?」
「…えと…」
「顔、凄い、ニヤケてる」
「!!」
「何かあったの?」
「……す…蘇芳せんぱ…」
「晃祐でいいってば」
「…う…こう、すけ、」
「ん、なに」
「…手が、繋ぎたい…な」
「手?…はい」
「!!(う、うわぁあああ!!)」

ていう付き合いたて

「…あ…」
「………」
「あんちゃんかわえええええええ!!!!ていうか晃ってば駄目じゃん晃から繋いでやれよばか!」
「もなか…声でけえよ付いてきてんのばれる…!」
「だってさぁ!!」

付いてきたすいともなか。


19.寂しがる/廉志とクラスメイト
「はぁー…」
「どうしたんだよ久薙」
「しぐれが…」
「お前本当に真継の事しか喋んねえな」
「しぐれが…」
「俺は無視か」
「しぐれが風邪ひいてもうて、学校休んでん…はぁ…」
「………」
「女子寮やからなぁ…うーん…」
「はぁ、」
「しぐれもきっと寂しがっとんやろなぁ…俺に会えんくて」
「いやそれは自分に都合良すぎるだろ久薙お前」


20.思い出す/祿ゆら
「そういえば、」
「ゆら?どうかしたか?」
「ふふ、白藍が菓子を持ってきてくれていたのでした」
「……あぁ、そう言えば来ていたな」
「白藍ったら、毎回『多く買い過ぎた』と言うのですよ」
「わざわざ買ってくるのだろうに、素直ではないな」
「ふふ…えぇ、本当に」


21.誓う/廉しぐ
「…廉」
「……しぐれ…っ」
「誓うて」
「…もちろんや…」
「ほんならはよしいや、言え」
「俺、久薙廉志は真継しぐれに永遠の愛をー…」
「何てんごいわはってるん。それちゃうわ『真面目に勉強しますー』どすえ」
「かんにんしておくれやすぅぅうう!!」


22.躊躇う/あんともなか
「もなっち」
「…な、なに?あんちゃん」
「いつから石倉先生とお付き合ー」
「ぁあああぁぁぁぁあ」
「もなっち聞いてー!耳塞がないの!」
「あ、あんちゃんが怒鳴った…!」
「はいはい、話し逸らさないでねー」
「えぇええええ」
「ねえもなっちってばー」
「うっ…」
「いいじゃん石倉先生がゲロったんだから、何躊躇ってるの」
「なんでアイツはゲロってんだよ馬鹿か!」
「大丈夫私達誰にも言わないから!先生よくわかってるよ流石もなっちの彼氏だね!」
「ひゃぁああああやぁあめてぇええええ!!!」


23.弄ぶ(もてあそぶ)/菫ともなか
「やぁもなかちゃん」
「『やぁ』じゃないよ道ふさぐな」
「相変わらず酷い扱いだなぁ」
「ねえ邪魔だよ」
「はぁー…俺はこんなにもなかちゃんの事で頭がいっぱいなのに…」
「仕事しろよ」
「所詮ぼくは弄ばれてるだけって事かい…?」
「はぁ?病院いきなよ」
「もなかちゃんの為に美味しい三ツ星レストランも高級ホテルだって用意してるのに一回も来てくれないし」
「暇人社長が一緒じゃないなら行くよ」
「俺意外だったら誰でもいいってこと…?高身長男前しかも社長というお得物件なのに…?!」
「違うし、自分で男前言うな」
「あ、『爽梧となら』だなんて言わせないよ」
「じゃあ誰と行くのアホか。ていうかどいてよいいかげん」


24.出会う/晃あん+α(あん1年・他2年)
「すっ…蘇芳先輩がっ!好きです!」
「………?」

「……!!か…可愛い子ちゃんが…!晃に…?!」
「え、え?!は?!つうか俺らいるのに堂々と…!つうか告白?!晃に?!」
「あ…は…はじめまして…が…先ですよね…すみません…っ!」
「…誰、もなかの知り合い?」
「ううん、これから知りあう予定に今なった。はじめましてーもなかでーす」
「うわぁ…青春の1ページ…甘酸っぱ」
「あ、浅黄先輩と若苗先輩ですよね…!1年の桃堂あんと申します…!これから是非仲良くして頂けると嬉しいです…!あと蘇芳先輩の事いっぱい教えてください!」

桃堂あんが 仲間になった!


25.微笑む/祿ゆら(幼少)
「ろく」
「なんだ玉響」
「ろくの口っていつもした向いてる」
「は?」
「えっと、こんな形」
「……」
「それはどんなきもち?」
「……あー…」
「うれしいとき?」
「嬉しい…?」
「あたしね、ろくが帰ってくるとうれしい」
「玉響、」
「うれしい時はこんな顔すればいい?」
「それは違う」
「じゃあいつもろくはうれしくないの」
「そういうわけでは…玉響…」
「なに?」
「嬉しい時は…こうだな」
「……口うえむいてる?」
「口角をあげて、笑うんだよ」
「……こう?出来てる?」
「はは、まだぎこちないが…あぁ、」
「ぎこちない?」
「大丈夫、笑えているよ」
「本当?ろくも、同じ顔?」
「はは、あぁ、同じだ」

初めて微笑む


26.拗ねる(すねる)/廉しぐ
「………しぐれー…」
「なんやし」
「そない拗ねてへんでー…」
「拗ねてへんし」
「いんや、絶対拗ねてはるやん」
「なん」
「あ、分かったクラスの女子と仲良くしてたから嫉妬したん!」
「よういわんわ」
「えー?」


27.奪う/石最中(大学生)
「…もなかちゃん、」
「……んー…」
「………」
「…くー…」
「…もなかちゃーん…僕にもお布団頂戴よ…」
「………」
「って寝てるから無理だよねー…わぁもなかちゃんノリ巻きみたいになってるよ」
「…あんちゃん…」
「寝言…?はぁー…たまには僕の名前とか呼んでくれないかなぁ…というか寒いよねぇもなかちゃーん」

(爽梧から掛け布団を)奪う


28.溶け合う/石最中(中学生)

カラン、と氷が溶けてグラスに当たる音

「……あっついよ」
「あはは、もなかちゃんは暑いのは苦手?」
「………爽梧おにーさんは、」
「ん?」
「………なんか、涼しそう」
「…あぁ、爽やかだからさ」
「なにそれ意味分かんない」
「ええー?そう?」
「………コップだって汗かいてるのに、さぁー…」

白いカルピスに沢山の氷と炭酸を入れたグラスには水滴の粒
カラン、とまた音が鳴る

「……あぁ…きっともう、わたし溶ける」
「あはは、じゃあ僕も、一緒に溶けちゃいたいなぁ…課題やんなくてすむし」
「あたしも宿題やんのめんどい…」


29.抱きしめる/廉しぐ
「しぐれが乳酸菌で!俺が牛乳だとしよう!」
「は?」
ぎゅっ
「こうして俺達、カルピスになるんやぁー…」
ぎゅぅううううううう
「ちょ、あほかー!!!!」
「あ、しぐれ顔赤いでこれはいちご味のカルピスになんねんな!」
「いややもうなんなんこのあほのこ!」
ぎゅぅううううううううううう
「しぐれぇえええ」
「廉くるしい…っ」

なんか前にも同じネタどっかで言った気がする(‥


30.重ねる/空いち
「ソラくんソラくん」
「なに?いち」
「手!」
「…手?」
「手、比べるの、私の手と!」
「うん?別に良いけど…はい、」
「……えへへ」
「…どうかした?」
「ソラくんの手、わたしの手よりおっきいね」
「……そのうちもっと大きくなるよ」
「え?」
「…ね、いち」


31.隠す/あんともなか
「今日こそは白状してもらいます」
「いやいやいやいやあんちゃん何を白状するの」
「もなっちが私に隠してる事だよ!一杯あるでしょ!」
「いやいやいやいや無い無い無い無い」
「有る有る有る有る有る!隠しまくりだよ!」
「な…なんの事だか…」
「分かってるでしょ?!石倉先生との事だよ!」
「いやだってもう隠してないよ…あの野郎喋っちゃったし」
「隠してるよ!だってもなっちに何聞いても全然先生とのこと喋ってくれないし…」
「いやその、」
「だって…先生と生徒だよ…?今まで色んな悩みとかあったでしょ…?だってバレないようにしなきゃいけないし…とか…?ほら、歳も離れてるし…ていうか先生って何歳なの…?何歳差…?え…?」
「なんもないよ」
「え」
「なんもない」
「…………絶対嘘だよもなっち絶対隠してる!もう私に何でも相談していいんだからね!だから!何でも!言って!ていうか言って気になるから…!」
「いやあのほんと、ごめんあんちゃん…」
「もなっちーっ!!!!」


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by確かに恋だった

まだまだ続くよ


@0726


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