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しまった10題@@石もなか+/功咲

【しまった 10題】(1〜4迄)
中学生もなかと大学生爽梧
お題詰め合わせなので長いよ!(^p^
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1.


「…?どちらさま、かな」
「おにーさんのお隣り」
「お隣り?あぁ、浅黄さん?」
「ん、あたし浅黄もなか」
「あぁ、えっと引っ越してきた石倉爽梧です」
「知ってるよ」
「そっか」
「………」
「………えっと、寒い中座り込んでどうしたの?家入らないの?」
「カギ忘れちゃったの」
「お母さん達は?」
「早く帰ってくる筈だったんだけど遅いんだって」
「………えーと、」
「なに?」
「お母さん達、帰ってくるまで僕のところにいる?」
「………」
「………」
「あ、嫌だったら一緒に管理人さんのところ行く…とか、」
「管理人さんの家あたし知らないんだ」
「……遠いんだっけ。……どのくらい外にいたの?」
「…………2時間?」
「………」
「………」
「………家、入ろうか」
「いいよ、待ってるから。迷惑だろうし」
「……えい」
「っ!!いひゃいんにゃへろ」
「あーもう頬っぺた冷たっ!!うわっ手も冷たい!」
「おにーさんの手があったか過ぎるんだよ、ていうか汗ばんでるし」
「本当に2時間?」
「…………」
「……僕は迷惑なんて思わないからさ、とりあえず入りなよ」
「………えー…」
「良いから入った入った!」
「あ、ちょっ」
「ココアがいいかな?あればいいんだけど」
「………お、おじゃまします…」
「…はは。どうぞ、もなかちゃん」
「……っ」
「ほら、靴脱いで入ってきなよ。今暖房入れるね」
「…ココアよりミルクティーがいい」
「迷惑掛かるって言っといて注文するんだ」
「ごちそうさまです」
「アハハ、もなかちゃんそれ言うの早くない?」
「…ありがとうございます」
「はは、お構いなく」




拾ってしまった
(はじめまして、もなかちゃん)




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もなか拾った。って拾い食いはだめだよ←
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2.


ガチャ


「………アレ…鍵が開いてる…?」
「……おにーさん、何してんの?」
「あれ、もなかちゃん?」
「うっわ、酒くさ」
「えー?あれ?なんでもなかちゃん僕のお部屋にもう居るの」
「違うよ、あたしのお家だよこっち」
「…………」
「…………おにーさん、間違えてるよ」
「………え、」
「水飲む?」
「うんー…欲しいな」
「待ってね、」
「………」
「………もなかちゃん、お母さん達は?」
「寝ちゃった。だから静かにしてねー」
「……だめじゃないか、鍵閉めなくちゃ……」
「それは、」
「……?」
「あ、はい水」
「あ…ありがとう」
「おにーさん弱いの?」
「そこまで弱くないと思うんだけどなぁ」
「ふーん」
「……あー…ごめんね、遅くに」
「いいよ、おにーさんだし」
「ハハ、ありがと」
「ちゃんと寝てね」
「うわー夜更かししてる中学生に言われたあー」
「起きちゃっただけだし」
「あはは、うん、ごめんね。帰るよ」
「……布団付く前に寝ちゃダメだよ」
「寝ないよ」
「えー?」
「何その疑いの眼差し…」
「お父さんよくやる」
「お父さん……」
「まあいいや、おやすみ」
「うん、おやすみーもなかちゃん」




間違ってしまった
(へらっと笑いながらあたしの頭を撫でるおにーさんは、やっぱりお酒臭かった)




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酔っ払いに頭撫でられるもなか(でも頭撫でられるのは嬉しい)
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3.


「もなかちゃんの両親はいつも帰り遅いの?」
「え?」
「ほら、今日も遅いみたいだし」
「うんーほとんどあたしだけだよ。帰って来ない時もあるかな」
「じゃあずっと一人なんだ」
「そだけど、別に寂しくないよ。馴れたし」
「そう?僕は寂しかったなぁ」
「……ん?」
「僕の家も、両親はほとんど家にいなかったからさ」
「………」
「一人でご飯を食べるのがすごく寂しかった」
「ふーん」
「…ふーん・て…」
「今は?一人暮らしじゃん」
「……はは、今は…そうだね、そんなことも言ってられないし」
「………」
「まあ、もなかちゃんくらいの時の話しだけどね」
「おにーさん今大学生だもんね」
「そうそう」
「……彼女は?」
「え」
「いないの?」
「はは、いたけど振られちゃったよ」
「あーあ、そうかドンマイ」
「え、慰められてる…?」
「ううん、慰めてない」
「……まあ、うん。そうだね、」
「?」
「僕が寂しいからさ、暇な時はいつでも来ていいよ」
「え」
「…て言っても一緒にご飯食べるくらいだと思うけどね」
「…………」
「あ、あと宿題とか見れるかな。おにーさんこれでも頭良いんだよ」
「自分で言っちゃうんだ…」
「学力と言う数値があるからね」
「………うわあ…」
「うわあって…もなかちゃんなにその反応…」
「何でもない」
「えー?」
「………じゃあ、仕方ないから来てあげる」
「はは、ありがと」




救われてしまった
(別に一人が辛いわけじゃないけど、)




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救われたのはもなか。
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4.


「………」
「………」


目の前に座るのは、隣の部屋に住むもなかちゃん。
僕の部屋にあった本を漁って黙々とページをめくっている。そんな、中学生が見ても楽しくないと思うんだけどなあ…


「……もなかちゃん、それ楽しい?」
「え?」
「それ、僕が暇潰しで買った民俗学の本でしょ」
「読めればいいよ」
「そっか…」
「それよりおにーさんこそ、理学部?なのになんでこんなのあるの?」
「え、暇つぶし」
「…ふーん…あの宇宙なんたらってのも?神話の本も?石の本も?」
「あー…宇宙のやつは途中で飽きちゃったな」
「何でもあるよね、なんか」
「目に付いたものを買っちゃうんだよね」
「衝動買い」
「暇つぶしにはちょうどいいよ、ていってもそんなに暇もしてないんだけどね」


僕が中学生だった時ってどんなだったかなあ…
もっとこうさ、中学生ってうるさくなかったけ?とか、最近思う。(いや、僕というより、周りがうるさかったかな。凄く、周りが幼く見えていた気がする)


「(まあ、仕方ないけど)」


最近もなかちゃんはよく家に来るようになった。(といっても僕がいる時だから、そんな毎日ってわけでもないんだけど)(帰るの遅い時もあるし)
もなかちゃんのお家も、ほとんど両親は家に居ない。(だから狭いアパートなんだって)
友達はみんな部活をしてるから、もなかちゃんは大抵一人でお家にいたみたいで(僕と一緒だなあ)(この歳で、我慢何て覚えなくたっていいのに)


「おにーさんさ、趣味は?」
「…………え…うーん…それかなあ…」
「…?それ?」
「衝動買いした本」


趣味というような趣味も、主張するほど好きな事もない。
だから本屋に行けば適当に本を見繕って買ってきて、読む。
そんなこんなで集まった本は結構な冊数で、一度読んだらそうそう読み返すわけでもない。(これって衝動買いが趣味なのかな)


「……良い趣味してるよね」
「そう?」
「うん、別に褒めてないよ」
「え…そうなの…」
「それより、それやんなくていいの?」
「あ」
「………何か飲む?」
「…コーヒー飲みたいかなぁ…」
「ん」
「…て、もなかちゃんがいれてくれるの?」
「コーヒーくらいいれられるよ」
「いやそうじゃなくて、」


ここ、僕の家なんだけどなあ(別に良いんだけどね)


「…もなかちゃん、」
「ん?」
「何かあったら頼っていいからね」
「…ん?なにいきなり」
「…なんでもないよ」
「………なにか、あったらね」




許してしまった
(うんでも、楽だからいいかなぁ…)




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お互いが傍に居ることに慣れてきた。
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もうむり←
あとおおおお5〜10^p^いつ終わるんだかwwww


title by×空をとぶ5つの方法


@1121


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