三風様からのご質問 ・ 2


「えーと、誰か状況説明してくれません? これ」

「ざっくり言うと、質問されてるから答えろってやつだよ。おれ何回か呼ばれた」

「ああそういう……ってなんでそんなボロボロなんすか、迅さん」

「出水の隊長に聞いてくれる? んで、質問が、相手にプロポーズするとしたらどうやってするか、シチュエーションと言葉をってやつな」

「心底めんどくせえ……うぜーやつもいるし」

「カゲ、なんで俺のほう見ながら言うんだよ。にしても林さんにプロポーズかー」

「おれは花江で、影浦は幽霊君だろ? 出水は千歳と」

「あの、おれは別に千歳と付き合ってるわけじゃ……つか、迅さんあいつと知り合いでしたっけ?」

「呼ばれた時にな。いやーはっきりものを言う子だよね」

「あー……なんかすんません……」

「いいよ別に。んで、最初誰言う?」

「あ、じゃあ俺で! 林さんにははっきり言わないと通じないし、言ってもはぐらかす可能性あるから……。
んー、離れたくないからずっと一緒にいてとか? もしくはおかえりただいまを使う関係になりたいとか?」

「シチュエーションはどうするんだ?」

「特にこだわりないかなー。一緒にぐだぐだしてる時とかに言えればオッケー」

「んじゃ次は……影浦いっとく?」

「あ? 俺? ……あいつほっとけば勝手に一生ついてきそうだけどな……カメラ片手に」

「カメラ片手って! カゲの恋人やば!」

「うるせーボケ。お前よかマシだ。
……盗撮してもいいけど俺以外撮るな。盗撮見つけてボコボコにした後に言う」

「ボコボコにするんだ!?」

「あいつにはそんくれーがちょうどいいんだよ。ヘタに甘いこと言うとつけあがる。たまにアメをやると喜ぶからそこをまた叩く」

「よくそれで一緒にいようと思うよね、恋人も。まあ俺も林さんにアメと鞭でしつけられてる気がするけど!」

「えーと、なら次、出水な」

「はあ……つか、なんで迅さん仕切ってるんすか」

「できそうなのおれくらいしかいないだろ。影浦とか犬飼にできると思うか? もしくは出水やるか?」

「遠慮しときます。しっかしプロポーズかあ……一生に何度もやるようなもんじゃねーし、思い出に残るようにしたいなあとは思いますけど」

「ひざまずいて指輪出すようなやつ?」

「それはさすがに……。うーん、お前はおれが守るから、おれのことはお前が守ってーとか。私のこと守ってとは言われるんだよなあ」

「ボーダーだと7割がたそんなんだよな。ていうか、それじゃ共闘する相手に言う言葉みたいだよ」

「結婚って、ある意味共闘でしょ。迅さんは?」

「おれ? んー……。……あー。うん、秘密かな」

「え、人に言わせといてそれ!?」

「逃げんの卑怯くないですかー?」

「だってダメって合図出てるからなあ。まあ、そのうちってことで。以上おれたちからの回答でしたー、三風さんありがとうね」

「納得いかねー!」



「……なんで俺と林(ifバージョン)だけ隔離なんだ」

「ややこしいからな。特に犬飼と二宮を同じ場所に押し込めるのが」

「まあ、それは仕方ないか。それで、何をすればいい」

「ああ。プロポーズしろ」

「……聞き取れなかった」

「プロポー」

「もういい、わかった。聞き間違いじゃなかった。……告白の言葉とかじゃダメなのか」

「告白とプロポーズって違うだろ。どうせ後で俺も言うし、俺しか聞いてないし」

「……一緒にいられる時間をくれ。それ以外は何もいらない」

「お」

「もう二度と言わないぞ」

「確かに、お前の告白プロポーズみたいにも聞こえるな。そういえばそれでからかった覚えがある」

「そうだな。だから思いきり頬をつねった。……次は林の番だぞ」

「ああ。まあ二宮がそれでプロポーズしてくれるなら、俺も同じように返すかな。
時間だけじゃなくて、どうせなら全部欲しがってくれ」

「……林、顔が真っ赤だぞ」

「……二宮もな。これ精神的ダメージが半端ないんだが、もうここで終わらせていいか」

「異論はない」

「何年か経ったら、もう一度今と同じこと言ってくれ」

「……わかった」


三風様、ご質問ありがとうございました!

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