「……林さんのげんこつって案外怖いんですね」
「そうか? 引き続いて莱さんから。花江と迅あてだな」
『莱さん、ご質問ありがとうございます』
「どーも、ご指名ありがとうございます、実力派エリートです。えーと、質問はと」
Q.クチナシ主は迅さんのどんな仕草が好きですか? あと、よければ迅さんから見たクチナシ主の好きなしぐさも教えてください。
『迅の好きな仕草かあ。……』
「花江が考え込んでるし、先に迅に行くか。好きな仕草は?」
「んー……。仕草で言うと、よく首傾げてるから、それがかわいくて好きかな。ほら、話聞くときとか傾げてない?」
「確かに。なんというか、あれだよな。犬とか猫が、音をよく聞き取ろうとして首をかしげる動作に似てる」
「そうそう。それとかあとは、……あーでもこれ言うとなあ。おれだけが知ってればいいし、」
「心底どうでもいいので、とっとと言ってください」
「きみ初対面なのに結構ぐっさり言うね? はいはい、言いますよ。
……一緒に寝てて、まあたぶん、夢見がよくない時。そういうときって、おれなんとなく起きちゃうんだけど、隣におれがいるの見ると安心したみたいに笑うんだよね。
その時の顔と、ちょっと抱き着いてくるのが好き」
「寝ぼけてるところがいいと?」
「林さんおれの話聞いてた? まあまとめるとそんなもんかもしれないけどさあ……もうおれほんと林さん苦手」
「ああ、お前俺と太刀川いると避けるよな。まあどうでもいいや」
「マイペースなところが嫌われてるんじゃないですか? まあどうでもいいけど」
「何この場、おれに優しくない」
「仕様ですよ。花江さん、もう答え言えます?」
『うん。えっと、特に好きなのが、隣に座ってると肩に頭乗せてくるところかな。
……まあ、そのまま寝ちゃったりすると身動き取れなくなるけど、かわいくて好き』
「重そうですね」
『ちょっとねー。
あと、タイミングはわからないけど……何か迅の予想外なことしたとき、びっくりしてるのが好きかな。ちょっと優越感もあったり。あれ、これ仕草?』
「まあ含めていいんじゃないですか? えーと、莱さん、質問の答えは以上になります。お互いがお互いを好きで鬱陶しいことこの上ない……おっと間違えた、ほほえましいですね」
「千歳ほんとに容赦ないね。おれもさすがに傷つくよ。それでは莱さん、質問ありがとうございました。
この後は恋人をさらって一緒に過ごそうと思います」
「いや質問企画まだ終わってないからな」
「だって本編あれだぞ? 全然ほのぼのないんだぞ? おめでたい企画の時くらい一緒にいたいって思うのは仕方ないって」
「心底めんどくせえなこの人」
「どうしてもダメって言うなら、力づくで連れていくよ」
「トリガー出すなよ」
莱様、ご質問ありがとうございました!