日常1


「こんにちは、みどりや。」
「……こんにちは、蛇尾さん。」

同級生の蛇尾一さん。
かっちゃんとは違うタイプの才能マンで
周りから遠ざけられている女の子。
何故か知らないけれど、
僕と彼女は友だちになっているらしい。

「さん、はいらないよー」
「蛇尾……さん。」
「みどりやの、ばかー」
「ええ……。」

そんな事言われてもなぁ…。

「そんなことはどうでもよくて、
みどりやは進路どうした?」

なんで、蛇尾さんはこんな質問するんだろう。
そして、僕はなんで蛇尾さんに返答するんだろう。

「僕は…」

雄英に行ってオールマイトのようなヒーローになりたい。
だけど、僕は無個性だ。
みんなからは、なれないと言われる。
それでも、それでも僕は、

「ぼっ、僕はヒーローにっ…」
「ヒーロー…?ヒーローって言ったらどこの高校?」
「えっ…そっそれはもちろん雄英だよ!」
「ゆーえい……。
ゆーえいでものを作れるところある?」
「サポート科のことかな…?」
「よし、決めた!私、ゆーえいに入る。
それで、サポート科とやらでなんか作る。」
「ええっ!」
「だって、友だち、だもんね!」
「そ、そうなの?」
「うん!」

彼女とは二、三回くらいしか喋ったことないんだけどな…本当になんでだろう……。


2017/04/11


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