馬鹿達とサッカー

  ゴールのネットが揺れた。
「やっぱスゲーよリュゲル兄!!」
「何も言うな、ガンダレス、それ以上何も言うな。」
「リュゲルすごいね!!」
「...!!そ、そうか。」
なんだろう胸がほわほわするぞ...。
ガンダレスが言った時はなんともなかったんだが。
これは一体何だろうか...?
「リュゲル兄すごいよな!!すっげーかっこいい!!」
「だよね!!必殺技とかかっこいい!!」
かっこいい...だと。
「それ以上何も言うな...。」
ナナシがかっこいいって言ってくれた。
嬉しいな...嬉しい?ガンダレスも言ってくれいてるのに
何故なんだろうか...。


「リュゲル兄ー顔赤いよ?」
「ほんとだリュゲル大丈夫?熱でもある?」
「ハッ...!!別に何でもないぞ、ナナシのことを考えていたとかそういうことではないぞ!!」
「...?大丈夫なの?」
「大丈夫だ。」
「そうだぞーリュゲル兄が風邪ひくわけないだろー」
「それもそうだね!!」
「えーと、こういう時は馬鹿は風邪ひかないって言うやつだったよね....?」
「あれ....こういう時って馬鹿は風邪ひくじゃなかった?」
「ふふっ」
「リュゲル兄....?」
「どうしたの?」
「いいか二人共!!こういう時はな天才は風邪をひかないって言うんだ。」
「それだ!!やっぱりリュゲル兄すごいよな!!なんでも知ってるもんな!!」
「そうだね!!私達の知らないことまで知ってるもんね!!」
「それ以上何も言うな。」
ふっ....決まったな
「リュゲル兄かっこいい!!」


「そうだ!!スクリーム・オブ・エデン見せてよ!!」
「別にいいがなんでだ?」
「二人の必殺技好きなの。」
ナナシはへへっと笑っていた
好きなの....好きなの....好きだと....!!
なんだこれは、胸が痛いぞ
何故なんだああああああああああああああああああああ
「べ、別に、別にいいが....いいよなガンダレス」
「もちろんだぜリュゲル兄!!」
「じゃあ私ボールとってくるね。」
ああ胸が痛い....これは病気なんだろうか。
あとで病院でも行くか?
とりあえずガンダレスには言っておくか...。


「なあ、ガンダレスさっきから胸が痛いんだ。」
「え、リュゲル兄大丈夫?」
「ああナナシを見てると落ち着くから今は大丈夫だ。
後で病院には行ってくるぞ。」
「そっか!!なら病院までナナシにも一緒に行ってもらおうぜ!!」
「そうだな。」
「おーい二人ともボール持ってきたよ!!」
ナナシぴょこぴょこ歩いてくる。
....なんかいいな。


「よし....やるか。ガンダレス!!」
「リュゲル兄!!」
俺は林檎を食べる。
「「スクリーム・オブ・エデン!!」」
「うん....やっぱりかっこいいね。」
「だろ?へへっ自慢の技だもんな!!リュゲル兄!!」
「ああ、そうだなガンダレス。」
「あ、ナナシリュゲル兄今胸が痛いんだって。」
「ガンダレス!?」
折角俺が言おう思ってたのに....。
「それでな一緒に病院着いてきてくれるか?」
「病院行くのに私....ついて行っていいの?」

そうナナシが言うとガンダレスはナナシの近くに行き何か耳元で言ったらしくナナシは、
「リュゲル、手出して。」
「手....?」
「うん!手出して....。」
ナナシが首を傾け言う
何をするんだ....?
俺は不思議に思いながら手を出した。
そうするとナナシは俺の手をとった 。
なんなんだ、すごい恥ずかしいぞ!!
「な....ナナシ何を!?」
「ふふ、昔よく手繋いだよね」
「....そうだな」
昔手を繋いで帰ったりしてたな。
何も昔と変わらないじゃないか。
そうだ、恥ずかしくないぞ。
だが横でニコニコしているナナシを見ると
やはり何か....こう、ムズムズするぞ。


「あ....胸が痛くないぞ!!」
「本当!!よかった!!
ガンダレスが言ってたことは本当なんだね。」
「ガンダレスが何だって?」
「内緒。」
なんだか機嫌がいいな...。
「リュゲル兄ー!!ナナシー!!病院行こうよー」
「ああ、行くぞナナシ。」
「うん!!」
俺とナナシは手を握り直し、
ガンダレスの方に歩き出した。
「....ああ、ナナシだけずるい!!俺もリュゲル兄と手繋ぐ!!
そう言って三人で手を繋いで行った。


....俺は幸せだな。




バラン兄弟は言ってることおかしいことがぼちぼち
ガンダレスは恋のキューピットです

BacKGO

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