2011/10/07 06:52 そんなことが行われているとは夢にも思わなかった(むしろ容態の悪い女の子が苦しんでいると思った)私は、禁断のカーテンを開けてしまったわけだ。 「クハ、傑作だなァオマエ」 「う、うるさい!昼間っから盛ってるあんたらが悪いんでしょ!わ、私はただ消毒液借りに来ただけ、で…」 背中越しに聞こえる笑いを含んだ声が恨めしかった。その後、女の子は怒ったように顔を赤くしたあと、すれ違うときに私に身体をぶつけて行ってしまった。 「てゆーかいいの?あんた。あの子と付き合ってるんじゃないの」 あの子とは学年で有名な美少女。頭も良くて人当たりの良い子だから人気もある。人見知りする私と違って。そんな完璧な子と校内一位の男が付き合い始めたのは噂に新しい。 「あンなの遊びだ遊び。ま、実際は遊びにすらなンねェほどつまンねェが」 「うわ、最っ低」 「褒め言葉をどォも」 ドSかこいつ。浮気に淫乱男、しかも加虐趣味ときた。男として、いや人間として終わってる。こいつがどんなやつだろうが、どうでもいいけれど。私も気を付けなきゃね、うん気を付けよう。 「オイ、帰ンのか」 「本当は消毒液欲しかったけど、誰かさん達のせいでそれどころじゃなくなっちゃったし」 「消毒液だァ?」 「ちょろーっと体育で転けちゃってね」 「バカみてェに運動神経良かっただろォが」 「まー友達が突き飛ばされて倒れそうだったから、…ってちょっ、なに、いったああぁぁ!」 「うるせェ」 痛い痛い痛い痛い痛い痛い。麻痺させていた鈍痛が唾液だか何だか知らないけど舌でべろりとやられる度に膝に走る。こいつ、せっかくの私の能力をベクトル変換してくれてるな。しかも角度的にスカートの中身見えるんじゃ、 「つゥか保体でやったってのに忘れてるから万年三位なンじゃないンですかァ?優等生の美琴ちゃンよォ」 「なっ…」 「何なら今ここで『優しく』教えてやっても、」 ぶつ、と脳の何かが切れて気が付いたら、そいつの頬を平手でひっぱたいていた。あり得ない。私はそんなんじゃない。そういうことが上手ければ誰とでもやりたい、気持ち良くなりたいなんて絶対に思わない。 「私はあの子たちとは違う!一緒にするなバカ!!」 本当にバカだ。いくら頭が良くても、そんなの私が許さない。ものすごく気分が悪い。こんなに腹が立ったのは久しぶりだ。 「あんたなんか大っ嫌いよ!」 こうなったら絶対に次の中間試験で必ずあいつを二位の垣根共々抜いてやる。今日のコンビニで立ち読みの計画は図書館で勉強に変更だ。 「あれ、御坂どこ行くんだ?」 「図書館よ図書館!」 「授業は?」 「サボる!」 「……フランス革命は?」 「1789年、バスティーユ牢獄の襲撃で…って何言わせんのよウニ頭ー!!」 「…荒れてるな」 「何かあったんだにゃー」 「お姉様は可愛すぎます、とミサカは、」 「「え?」」 「え?」 endでぶったぎり(^o^)/ みんな一緒の学校なら楽しいに違いないよ! |