学パロ?/土一←垣





風呂入ってくるわァ
と白髪頭の彼が、ホテルの各部屋についた狭苦しいバスルームに向かって行くのを削板は、オーと適当に拳を振り、垣根は違う意味で不純物百パーセントの拳を握る。
一方通行が扉をしめ、ガチャリと錠を下ろして間もなく彼は立ち上がる。

「一方通行の野郎この俺がやすやすお前の素っ裸ひとつ拝めず静かに妄想オナニーでもすると思ってんのか!!甘い!甘ぇぞ!大体俺にテメェの常識が」

「クソ野郎全部聞こえてンぞ」

「あ、やべ口に出てた?」

「出てっから塞いでやったンじゃねェか」

「塞いでくれるだ?誰が誰に何でかしっかり聞かせてくれよ第一位サマよ?つうか人の決め科白邪魔しといてその態度は頂けねーよな。つうわけで鍵抉じ開けるけど文句ねーよな」

「やれンならやってみろよクソ冷蔵庫野郎が」

「‥‥啼かす。泣かすけど倍啼かしてやるよモヤシちゃんよ!!未元物質!」

「垣根くゥゥゥゥン!??誰に喧嘩売ってると思ってンだァ!?」

ギャーギャーワーワードタバタ


「何だかんだいって楽しそうなんだなぁあいつら」

根性だな、うんうんと頷く削板は面白くもないテレビに目をやっていた。それから聞こえる音にまじり、バイブレータが微かに聞こえた。その主は一方通行の携帯だった。初めは無視していたがコールが長いので仕方なく一方通行の携帯を手に取る。

「どちら様だ?一方通行なら今風呂だが‥‥ん、ああ根性風呂中のはずだ!一人で、か?まあまだ一人だろうな。え?まだってのは垣根がだな‥‥あっ‥‥き」
きれた。いかにも、俺すっげーキレてますと言わんばかりの切り方だった。削板はうーんと首をひねる。自分の電話応対がよくなかったのか。いや違うと思う。
じゃあなんだ?土御門の奴は何が不満‥‥それにしても、


「あいつら静かになったなあ」







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垣根くん死亡フラグ。かなり前のリアル研修旅行中に書いてたものです。続きなんとか書きたいところ‥
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テーマ「人外ファンタジー」
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