星が綺麗だ、と何故か俺のほうを見ながら言って、それから唇を重ねた。ほどなく隙間から舌が入り込んでくる。慣れることはないだろうと思っていた煙草の味も今では心地よい。

「布団しいてくだせぇよ」

「必要ねぇよ。今日は」

「‥何企んでやがんでぃ」

口角を上げて嗤う顔は絶対によからぬことを考えているに違いない。眉をしかめる俺に土方さんは縁側に腰掛けたまま自分のヒザの上を叩き、促す。

「跨げ。主導権くれてやる」








「アっ‥‥う、んん」

十分に馴らされたはずなのになかなか思う通りに腰を落とせず、粘液でぐちゃぐちゃに濡れた秘部と先端が擦れあって淫猥な音がする。鼓膜がどうにかなりそうだ。

「総悟、まだ少しも入ってねぇぞ」

余計な催促するんじゃねぇや。
こっちは必死で頑張っているのに、この男は俺を膝に上に跨らせ挿入を強要したまま酒を飲みはじめた。そんな暇あるくらい俺が下手だって言いてぇのかよ。
何だか悔しくなって半分くらい自暴自棄になりながら、腰をおとした。

「ッ‥‥!!」

力の加減をしなかったせいで、一応先端は入れれたものの勢いのままだったため躰が驚くようにしなった。

「よくやった、と言いたいところだがな。まだまだあんぞ」

「うあ‥‥や、ずらさねぇで、くだせえッ」

土方さんが躰を揺すると銜えたばっかりなのに抜けてしまいそうで、思わず俺はぎゅうぎゅうと締め付けた。さっきから早く入れたくて堪らないのに、何回も失敗してそのもどかしさが苦しい。

「え、ひじ‥かたさ、」

「コレいいな。もっと締めろよ」

「やあ!あぁ、待っ‥抜けちゃ、!」

酒を放した手が腰にのび、やっと入れてくれると思ったらおもむろに揺すられ抜けちゃいそうになる先端にまたしがみ付く。そんな行為が気に入ったらしい土方さんはしつこく秘部とのやり取りを続けた。

「や‥!ひじかたさんっ‥もっ、アア」

「‥ったく、変に盛らせやがって‥」


上半身を引き寄せられ、俺も首に腕を回す。はやく、いれて欲しくて堪らなかった。

「‥総悟悪い、先‥イクわ」

ふざけんな!と反抗しようと試みたが熱っぽく囁かれ腰が抜けそうに躰から力が抜ける。降下しそうになる腰を必死に土方さんの着物を握って耐えようとした。

「‥ひゃ、な、あああぁ!」
「‥っ!!」

ぐいっと下から押し込まれ否応なしに精液が注ぎ込まれた。浅い繋がりで出され、味わったことのない快感が波打ち、準じて俺も土方さんの腹を汚した。


「‥たまにはこういうのも悪かねぇだろ?」

「‥、俺は御免でさ」

「入れれなかったことくらい気にすんなよ。逆にそっちのほうが処女っぽいしお前は下手なのが丁度いい」

「‥フォローになってねぇですぜ!」

何だかめちゃくちゃ言われ男心に罅が入りそうだ。とりあえずこの恥ずかしい体勢を直そうとけだるい躰に鞭を打つ。と土方の野郎が腕を掴んできた。何しやがんだ。挑発的に見つめられいやな空気が流れる。

「まさかもう終いじゃねぇよな」


やるんなら初めから布団の上でやれよと思いながら降ってくる誘いに乗らずにはいられなかった。


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